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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1903.04808
Perger et al. (2019)
Gliese 49: Activity evolution and detection of a super-Earth
(グリーゼ49:活動進化とスーパーアースの検出)

概要

低質量星の周りの小さい惑星は,しばしばその中心星の周りの温暖な領域に相当する範囲の軌道周期を持つため,惑星探査の主要な対象である.一方で,黒点や白斑等の表面現象は視線速度や観測的な活動トレーサーに周期的なシグナルを形成するため,惑星によるシグナルを模擬したりあるいは隠したりする.

ここでは,惑星の存在に対応するドップラー信号を検出し,それらの最も可能性が高い軌道配置を決定し,そして恒星活動とそれが異なるデータセットに対して与える影響について理解することを目指す.

M1.5V 型の恒星 グリーゼ 49 (Gl 49,BD+61 195) の 22 年間の視線速度の観測データを解析した.これらの観測は,HARPS-N と CARMENES を使用したものである.

観測されたスペクトルから恒星の活動指標を計算し,恒星の活動の変動が視線速度のデータセットにどう痕跡を残すかを調査した.また,得られた視線速度シグナルの性質を調査し,マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いた尤度関数の最大化を用いてベストフィットを決定した.

その結果,最小質量が 5.6 地球質量のスーパーアース グリーゼ49b が検出された.
この惑星は 13.85 日周期で公転しており,軌道長半径は 0.090 au である.また平衡温度は 350 K と計算される.この惑星がトランジットを起こす確率は 2.0% である.

黒点が占める中心星からの異なるデータセットへの寄与は複雑であり,恒星の自転 18.86 日からのシグナルも含み,活動現象の進化タイムスケールは 40 - 80 日 である,また,少なくとも 4 年周期の長周期の変動も検出された.

パラメータ

グリーゼ49
距離:9.856 pc
質量:0.515 太陽質量
半径:0.511 太陽半径
有効温度:3805 K
光度:0.04938 太陽光度
金属量:[Fe/H] = 0.13
等級:V = 9.56
自転周期:18.4 or 19.9 日

ハビタブルゾーンの範囲は 0.18 - 0.49 au (軌道周期 39 - 172 日に対応)
グリーゼ49b
軌道周期:13.8508 日
軌道離心率:0.363
最小質量:5.63 地球質量
軌道長半径:0.0905 au

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