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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1903.06217
Gaidos et al. (2019)
Monitoring of the D Doublet of Neutral Sodium during Transits of Two "Evaporating" Planets
(2 つの「蒸発する」惑星のトランジット中の中性ナトリウム D 二重項のモニタリング)

概要

恒星に近接した軌道にある「蒸発する」トランジット惑星からのアウトフロー中の大気成分の分光学的なトランジット検出は,その天体の組成,形成,軌道進化に関する必然的に必要な情報を与えてくれる.

ここでは,ケプラー1520b の 1 回のトランジットと,K2-22b の 2 回のトランジットの最中の,中心星の可視光の高分散スペクトルを取得した.これは惑星大気による中性ナトリウムの D 線のドップラー偏位した吸収を探査することが目的である.

大気中のナトリウムは,光度曲線における周期的な減光の原因となるダストを高高度に持ち上げるアウトフローと一緒に放出されるはずのものであると考えられる.

結果として,いかなるトランジットの最中にも,予測されるドップラーシフトした波長における 30% を超える深さの吸収は検出されなかった.
検出の感度は,飽和したスペクトル線を希釈する機器の分解能,および惑星の短い軌道周期とこれらの暗い恒星に対する長い積分時間によるドップラー加速によるスペクトル線のぼやけによって制限される.

中性ナトリウムの生成,散逸と紫外線放射による電離のモデルによると,中心星と同程度のサイズを持ち,D 線の波長で光学的に厚い,部分的に電離したナトリウムの雲がこれらの惑星に伴っている可能性がある.
また,今後の TESS による明るい恒星の全天サーベイによる検出可能性と,Extremely Large Telescopes での高分散分光器での検出可能性についても議論を行った.

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