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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1903.08017
Kostov et al. (2019)
The L 98-59 System: Three Transiting, Terrestrial-Sized Planets Orbiting a Nearby M-dwarf
(L 98-59 系:近傍の M 矮星を公転する 3 つのトランジット地球サイズ惑星)

概要

Transiting Exoplanet Survey Satellite (TESS) を用いた観測で,L 98-59 (TOI-175, TIC 307210830) の周りの 3 つの地球サイズトランジット惑星を発見したことを報告する.

L 98-59 は 10.6 pc の距離にある明るい M 型星である.Gaia で測定したこの天体までの距離と広帯域の測光観測から,中心星は M3 型の矮星と判明した.
TESS の 1 セクター分の観測を合わせ,恒星のパラメータを元にすると,発見された惑星の大きさは 0.7 - 1.3 地球半径の範囲内である.3 つの惑星は全て短周期であり,軌道周期は 2.25 - 7.45 日の範囲で,外側の 2 つは 2:1 周期共鳴のすぐ外にある.

TESS Data Validation と,調査パッケージ DAVE を用いて,検出されたシグナルが共通の偽陽性起源である可能性は否定される.これらの解析と,並行して行われたフォローアップ観測,およびこの系が複数惑星系であるという性質から,観測されたシグナルはトランジット惑星である可能性が高く,TESS の観測視野内の他の天体に伴ったものではないと結論付けた.


この系は,複数の理由で興味深い.

中心星が明るく (V = 11.7,K = 7.1),惑星は詳細な視線速度による質量測定を含むさらなるフォローアップ観測の主要な対象であり,また将来のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を用いたトランジット分光観測の対象にもなる.

また惑星が軌道共鳴に近い軌道配置をしており,惑星系の力学的進化を調べる対象としても適している.発見された 3 つの惑星はいずれも比較的似たサイズをしており,惑星の他の物理量 (年齢や金属量など) も似ているかどうかを検証する対象として適している.

この恒星は TESS でさらに 6 セクターの期間にわたって観測される予定であり,今回発見された 3 つの惑星と,系内にあるかもしれないさらなる惑星に関する情報がもたらされるだろう.

パラメータ

L 98-59
別名:TOI-175, TIC 307210830
距離:10.623 pc
等級:V = 11.685
スペクトル型:M3V
有効温度:3500 K
金属量:[Fe/H] = -0.5
質量:0.32 太陽質量
半径:0.291 太陽半径
Planet 1
軌道周期:2.2532 日
半径:0.72 地球半径
日射量:地球の 21.9 倍
軌道長半径:0.0227 AU
Planet 2
軌道周期:3.69040 日
半径:1.29 地球半径
日射量:地球の 11.42 倍
軌道長半径:0.0315 AU
Planet 3
軌道周期:7.4513 日
半径:1.37 地球半径
日射量:地球の 4.46 倍
軌道長半径:0.050 AU

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