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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1904.11852
Dawson et al. (2019)
TOI-216b and TOI-216c: Two warm, large exoplanets in or slightly wide of the 2:1 orbital resonance
(TOI-216b と TOI-216c:2 つの温暖な,2:1 軌道共鳴に入っているかわずかに広い,大きな系外惑星)

概要

10-100 日の軌道周期を持つ温暖で大きな系外惑星の存在は,惑星系がどのように形成され進化するかを理解する上での大きな課題である.

中心星に近い軌道を持つことを説明するために提案されているモデルとして,高軌道離心率の軌道を経由した潮汐移動が提案されているが,これらの惑星の中には近傍の惑星を近い軌道にあるものや,軌道共鳴に近い軌道に入っているものも一部存在することから,その場形成 (in-situ formation) や円盤内での穏やかな惑星移動などの進化史を経験した可能性も示唆される.

ここでは,2 つの温暖な大きい系外惑星の確認と特徴付けについて報告する.これらの惑星は,TESS ミッションによって TOI-216 の周りに発見された惑星である.

これらの惑星の軌道の解に対して,2 種類の解のグループを見出した.1 つ目は,サブサターン質量の惑星と海王星質量の惑星が存在するというものであり,2 つ目はサブサターン質量惑星と共鳴している木星型惑星という解である.

軌道周期の比,惑星半径,自由軌道離心率が低いこと,2:1 共鳴の秤動などから,後者の解の方である可能性が高いと結論付けたが,前者の解である可能性を否定することは出来ない.

またこれらの惑星の自由軌道離心率と相互軌道傾斜角は,系内の未検出のさらなる惑星によって励起されたと考えた場合と整合的である.これは特に後者の解の場合に顕著である.

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