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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1905.12520
Morgado et al. (2019)
First stellar occultation by the Galilean moon Europa and upcoming events between 2019 and 2021
(ガリレオ衛星エウロパの初めての恒星の掩蔽と 2019 から 2021 までの今後のイベント)

概要

Gaia DR2 により,明るい恒星の位置は現在では 1mas 未満の不定性で判明している.
2019 年から 2020 年の間に,木星は銀河面の手前を通過する.その期間は高密度の恒星の分布が木星の背後に来ることによって恒星の掩蔽の数が増えることになるが,Gaia DR2 のカタログはその影の軌跡の予測における不定性を減らす.

ここでは,木星のガリレオ衛星エウロパによる恒星の掩蔽を観測した.また,今後の全てのガリレオ衛星の恒星の掩蔽を観測するキャンペーンを提案する.

掩蔽が発生することが予測される期間の間,フラックスが減少した時刻と再び上昇した時刻をそれぞれの観測地点について決定するために,複数個の参照星について掩蔽される恒星の光束を測定した.高密度な観測から得られた恒星の軌跡の弦から,エウロパの見かけの大きさ,扁平度,位置をキロメートルの精度で決定することが可能となった.


ここでは,2017 年 3 月 31 日に発生した,ガリレオ衛星エウロパによる恒星の掩蔽の初めての観測結果を提供する.

掩蔽から判明した見かけの楕円からは,エウロパの実効半径は 1561.2 ± 3.6 km,扁平率は 0.0010 ± 0.0028 と測定された.また,0.8 mas の不定性で非常に精密なエウロパの位置の決定も行った.

さらに,全てのガリレオ衛星の 2019 年から 2020 年の間の将来の掩蔽イベントの可能性についても調査を行った.

恒星の掩蔽は,主星に近い明るい衛星の物理パラメータや,非常に精密な位置を得るために適した手法である.多くの掩蔽イベントを観測することで,高い精度でガリレオ衛星の三次元形状を得ることが可能である.

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