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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1906.06302
Casassus & Perez (2019)
Kinematic detections of protoplanets: a Doppler-flip in the disk of HD100546
(原始惑星の運動学的検出:HD 100546 の円盤におけるドップラーフリップ)

概要

原始惑星と周惑星円盤は,それら自身の熱赤外線放射では観測するのが難しい.それでも,他に代替理論が存在するとした場合でも,これらはガスとダスト密度で観測された原始惑星系円盤の構造の解釈として最も一般的な土台である.

円盤ガスの速度場も,惑星と円盤の相互作用の兆候を明らかにする.これは分子輝線のチャネルマップ中における非ケプラー運動の存在を示す微細構造を見ることによって可能となる.このような小刻みな揺れは円盤の大局スケールの中に存在することが予想され,可視光での深さ構造と合成撮像の制約によって影響を受けるが,これらの詳細は原理的には流体力学シミュレーションとの比較を行うことによって,擾乱を起こしている天体の特徴と結びつけることが出来る.

円盤の速度場の歪みをは HD 163296 で確認されており,この速度場のずれは円盤内に存在する惑星によるものだと解釈されている.

ここでは,中間的な傾斜角を持つ円盤への拡張を行うことでこれまでの回転曲線を改良し,深く微細な角度分解能の CO 同位体置換体のデータセットに適用して解析を行った.

その結果,HD 97048 と HD 16396 での試行では惑星の兆候は検出されなかった.
しかし,HD 100546 では明確なドップラーフリップを検出した.連続波で観測されているリング構造と一致が見られることから,その周囲での垂直方向および動径方向の流れが存在することを示唆している.

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