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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1907.11667
Hellier et al. (2019)
WASP-South hot Jupiters: WASP-178b, WASP-184b, WASP-185b & WASP-192b
(WASP-South のホットジュピター:WASP-178b, WASP-184b, WASP-185b と WASP-192b)

概要

WASP-South サーベイによる 4 つの新しいトランジットホットジュピターの発見を報告する.

パラメータ

WASP-178 系

WASP-178
別名:HD134004
等級:V = 9.95
距離:418 pc
スペクトル型:A1IV-V
有効温度:9350 K
金属量:[Fe/H] = 0.21
質量:2.07 太陽質量
半径:1.67 太陽半径
WASP-178b
軌道周期:3.3448285 日
質量:1.66 木星質量
半径:1.81 木星半径
密度:0.28 木星密度
軌道長半径:0.0558 AU
平衡温度:2470 K
WASP-178 系について
中心星の WASP-178 のスペクトル型は A1IV-V である.やや高温な Am 星で金属量がやや多く,Ca と Sc がわずかに少ないという組成を持つ.なお Y と Ba はやや多い.

この恒星は天球上で比較的孤立しており,Gaia DR2 での位置天文観測データでは,17 arcsec 以内に近傍の恒星は見当たらない.また 30 arcsec 以内にある恒星は,どれも WASP-178 より 7 等級暗い.
しかし Gaia DR2 では,この恒星は位置測定において大きな超過ノイズが存在することが報告されており,これは分解されていない連星が存在することを示唆している.

恒星の表面温度は 9350 K であり,ホットジュピターを持つ恒星としては A0 型星の KELT-9 (Gaudi et al. 2017,10170 K) に次いで 2 番目に高温である.なお 3 番目に高温なのは A2 型星の MASCARA-2/KELT-20 である (Lund et al. 2017,Talens et al. 2018,8980 K).

恒星の温度が高いものの,CORALIE を用いた観測では,視線速度から惑星による軌道運動を検出できた.
惑星 WASP-178b は軌道周期が 3.3 日,1.66 木星質量であり,1.81 木星半径と膨張した半径を持つ.平衡温度の推定値は 2470 K であり,軌道周期が 3 日を超える系外惑星としては最も高温である

WASP-184 系

WASP-184
等級:V = 12.9
距離:640 pc
スペクトル型:G0
有効温度:6000 K
金属量:[Fe/H] = 0.12
質量:1.23 太陽質量
半径:1.65 太陽半径
WASP-184b
軌道周期:5.18170 日
質量;0.57 木星質量
半径:1.33 木星半径
密度:0.24 木星密度
軌道長半径:0.0627 AU
平衡温度:1480 K
WASP-184 系について
恒星 WASP-184 は天球上でやや孤立しており,Gaia DR2 のデータでは 10 arcsec 以内には恒星はおらず,また 30 arcsec 以内にある 6 等級以上暗い天体は 2 つのみであった.
恒星の質量と半径からは,主系列を離れて進化を初めている段階であることが示唆される.

惑星 WASP-184b は低質量のホットジュピターで,やや膨張した半径を持つ.

WASP-185 系

WASP-185
等級:V = 11.1
距離:275 pc
スペクトル型:G0
有効温度:5900 K
金属量:[Fe/H] = -0.02
質量:1.12 太陽質量
半径:1.50 太陽半径
WASP-185b
軌道周期:9.38755
質量: 0.98 木星質量
半径:1.25 木星半径
密度:0.50 木星密度
軌道長半径:0.0904 AU
平衡温度:1160 K
WASP-185 系について
WASP-185 から 4.6 arcsec の位置に伴星と思われる天体があり,WASP-185 より 4.4 等級暗い.ただし Gaia で観測するには暗すぎるため,この天体が物理的に付随しているかどうかは不明である.伴星の可能性があるこの天体を除けば,WASP-185 は天球上で比較的孤立して存在している.

CORALIE による視線速度測定には伴星の存在は影響を与えないものの,TRAPPIST 望遠鏡による測光観測の視野には入っている.そのためその分を補正して解析を行った.

恒星の質量と半径からは,WASP-185 は進化した恒星であることが示唆される.

WASP-185b はホットジュピターとしては比較的長周期であり,軌道離心率は 0.24 である.惑星の質量と半径は,ホットジュピターとしては典型的なものである.

WASP-192 系

WASP-192
等級:V = 12.3
距離:295 pc
スペクトル型:G0
有効温度:5900 K
金属量:[Fe/H] = 0.14
質量:1.09 太陽質量
半径:1.32 太陽半径
WASP-192b
軌道周期:2.8786765 日
質量:2.30 木星質量
半径:1.23 木星半径
密度:1.22 木星密度
軌道長半径:0.0408 AU
平衡温度:1620 K
WASP-192 系について
WASP-192 は天球上で孤立しており,Gaia DR2 では 30 arcsec 以内に 6 等級暗い天体は存在しない.恒星の質量と半径から,やや進化した恒星であることが示唆される.

惑星 WASP-192b は,軌道周期は典型的なホットジュピターのものである.ただしホットジュピターの平均的な質量よりは重い.半径は,2-3 木星質量の質量を持つホットジュピターとしては典型的なものである.

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