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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1907.11536
Nagakane et al. (2019)
OGLE-2015-BLG-1649Lb: A gas giant planet around a low-mass dwarf
(OGLE-2015-BLG-1649Lb:低質量矮星まわりの巨大ガス惑星)
惑星と主星の質量比は 7.2 × 10-3 で,惑星と主星の射影した間隔は,アインシュタイン半径の 0.9 倍であった.
IRCS/Subaru の補償光学観測から,レンズ天体 OGLE-2015-BLG-1649L のフラックスの上限値を与え,レンズ天体が G 型矮星よりも重い恒星である可能性を否定した.レンズ天体の質量に厳しい制約を与えるとともに,低質量の恒星を公転する巨大惑星の形成シナリオについて議論する.
レンズ系の物理パラメータの確率分布を導出するためにベイズ解析を実行した.その結果,中心星 OGLE-2015-BLG-1649L の質量は 0.34 太陽質量,惑星 OGLE-2015-BLG-1649Lb を 2.5 木星質量と推定した.
系までの距離は 4.23 kpc であり,射影した軌道間隔は 2.07 AU である.
レンズ天体とソース天体の相対固有運動は非常に大きく,~7.1 mas/yr である.そのため,これから数年後の観測で,レンズ天体のパラメータを独立して決定したり,より強い制約を与えることが可能だろう.
arXiv:1907.11536
Nagakane et al. (2019)
OGLE-2015-BLG-1649Lb: A gas giant planet around a low-mass dwarf
(OGLE-2015-BLG-1649Lb:低質量矮星まわりの巨大ガス惑星)
概要
重力マイクロレンズイベント OGLE-2015-BLG-1649 からの系外惑星の発見を報告する.惑星と主星の質量比は 7.2 × 10-3 で,惑星と主星の射影した間隔は,アインシュタイン半径の 0.9 倍であった.
IRCS/Subaru の補償光学観測から,レンズ天体 OGLE-2015-BLG-1649L のフラックスの上限値を与え,レンズ天体が G 型矮星よりも重い恒星である可能性を否定した.レンズ天体の質量に厳しい制約を与えるとともに,低質量の恒星を公転する巨大惑星の形成シナリオについて議論する.
レンズ系の物理パラメータの確率分布を導出するためにベイズ解析を実行した.その結果,中心星 OGLE-2015-BLG-1649L の質量は 0.34 太陽質量,惑星 OGLE-2015-BLG-1649Lb を 2.5 木星質量と推定した.
系までの距離は 4.23 kpc であり,射影した軌道間隔は 2.07 AU である.
レンズ天体とソース天体の相対固有運動は非常に大きく,~7.1 mas/yr である.そのため,これから数年後の観測で,レンズ天体のパラメータを独立して決定したり,より強い制約を与えることが可能だろう.
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