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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1909.11802
Fukui et al. (2019)
Kojima-1Lb is a Mildly Cold Neptune around the Brightest Microlensing Host Star
(Kojima-1Lb は最も明るいマイクロレンズ主星まわりでのやや低温な海王星惑星)

概要

近傍の惑星によるマイクロレンズイベント TCP J05074264+2447555 (以降 Kojima-1) の,追加の多バンド測光と分光観測,および新しい補償光学撮像の解析について報告する.これは 2017 年に銀河中心の反対方向に発見されたイベントである (Nucita et al. 2017).

極大周辺での光度曲線のアノマリーが,惑星によるものであることを確認し,またイベント中にさらなる惑星のシグナルは見られないことを発見した.また,見かけのフラックスの混入が存在することを確認し,過去に報告されていた有意な視差シグナルが無いことも確認した.
補償光学撮像からは混入する無関係の光源はなく,混入したフラックスはレンズ天体に由来するものである可能性が最も高い.

測定した多バンドでのレンズ天体のフラックスを,マイクロレンズモデルからの制約と組み合わせることで,過去の観測では分解できていなかった質量の範囲を狭め,レンズ系までの距離の制約もより厳しくした.

レンズ天体の主星はスペクトル型が K/M 境界であり,0.581 太陽質量,距離は 505 pc である.伴星である Kojima-1Lb は,海王星の質量に近く 20.0 地球質量であり,軌道間隔は 1.08 au である.この軌道は典型的なマイクロレンズ惑星よりも数倍小さく,若い年代でのスノーラインの場所と同程度である.

Kojima-1Lb の先験的な検出確率はわずか ~35% であると計算され,このことはトランジット法と視線速度法から最近示唆されていた通り,海王星質量の惑星はスノーライン周辺で一般的な存在であることを示唆する.

中心星はマイクロレンズ惑星系としては最も明るい部類であり,現在の装置であっても分光学的に特徴付けできる可能性がある.

名称について

Nucita et al. (2018) ではこのイベントに Feynman-01 とニックネームを与えた.これは惑星の特徴が観測された観測所の名前にちなんだものである.

ここでは,このイベントの初発見者である小島氏にちなんで Kojima-1 と呼称する.
慣習的には,惑星のマイクロレンズイベントは,その惑星の特徴を検出したグループではなく,イベント自体を発見したグループから名付けられる.

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