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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1911.02051
Sotzen et al. (2019)
Transmission Spectroscopy of WASP-79b from 0.6 to 5.0 μm
(0.6 - 5.0 µm での WASP-79b の透過光分光)

概要

PanCET プログラムの一環として,WASP-79b の分光観測を実施した.この惑星はエリダヌス座の F 型星 WASP-79 を公転する膨張したホットジュピターであり,軌道周期は 3.66 日である.

過去の WASP と TRAPPIST での測光観測データを元に,ハッブル宇宙望遠鏡の WFC3 (1.125-1.650 µm),マゼラン望遠鏡 LDSS-3C (0.6-1 µm) データ,およびスピッツァー宇宙望遠鏡 (3.6, 4.5 µm) のデータを合わせて調査した.

全ての 3 つの機器のデータを用い,大気中の水の存在度を -2.20 ≦ log(H20) ≦ -1.55 と制約した.大気復元解析の結果と合わせ,大気に FeH と H- を含むモデルが観測結果を再現するためには好ましいことを発見した.
また,過去の観測データを元にして天体暦を更新した.

この惑星大気が検出可能な水の特徴を持つことと,惑星が温度および重力の位相空間の中で晴れた大気と曇った大気の遷移領域に存在することから,この惑星はジェイムズ・ウエッブ宇宙望遠鏡 (JWST) の Director’s Discretionary Early Release Science (DD ERS) program の興味深い対象である.これは JWST Cycle 1 で実施することが計画されているものであり,トランジット系外惑星の観測では 78.1 時間の観測時間が承認されている.

JWST の打ち上げの遅れにより,WASP-79b は今は Panchromatic Transmission プログラムのターゲットになっている.このプログラムでは WASP-79b を 4 つの異なる装置モードで 42 時間観測する予定であり,このホットジュピターのさらなる観測データが得られるだろう.

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