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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1911.05744
Thao et al. (2019)
Zodiacal Exoplanets in Time (ZEIT) IX: a flat transmission spectrum and a highly eccentric orbit for the young Neptune K2-25b as revealed by Spitzer
(Zodiacal Exoplanets in Time (ZEIT) IX:スピッツァーで明らかにされた若い海王星型惑星 K2-25b の平坦な透過スペクトルと高軌道離心率軌道)

概要

太陽系近傍の若い星団にあるトランジット惑星は,形成段階の惑星における大気と力学の研究をするための良い対象である.この観点から,ここでは K2-25b に注目した.

K2-26b は,6.5 億歳のヒアデス星団中にある M2.5 の矮星を公転する海王星サイズの系外惑星であり,軌道周期は 3.48 日と中心星に近接した軌道を持つ.この天体の 44 回のトランジットを 2 年以上に渡って測光観測した.観測には,スピッツァー宇宙望遠鏡とケプラー K2 ミッションによる宇宙空間からの観測と,地上望遠鏡 (Las Cumbres Observatory Network と MEarth) の双方を用いた.

トランジット測光の波長域は 0.6 - 4.5 µm で,この範囲内でこの惑星の大気の透過スペクトルを調べた.

その結果,惑星のトランジット深さからは,この惑星が太陽組成の大気を持つ可能性を 4σ 以上の信頼度で否定し,平坦な透過スペクトルであることを示した.大気中の雲の存在や,高平均分子量の大気を持つ可能性についてより決定的な結論を出すためには,より細かい波長分解能での観測が必要である (例えばハッブル宇宙望遠鏡を用いた観測).

今回のトランジット期間の詳細な観測からは,この惑星の軌道離心率に新しい制約が得られ,離心率は 0.20 より大きいという制約を与えた.離心率が大きいことは,この惑星が複雑な力学的な歴史を経験したことを示唆し,将来的に系内のさらなる惑星や恒星の伴星を探査するモチベーションになる.

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