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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1911.09131
Yee et al. (2019)
The Orbit of WASP-12b is Decaying
(WASP-12b の軌道は崩壊している)

概要

WASP-12b は,晩期 F 型星を 1.09 日の周期で公転するトランジットホットジュピターである.

2008 年に発見されて以降,この惑星のトランジットの間隔は 29 ± 2 ミリ秒/年 で減少している.これはこの惑星の軌道が徐々に減衰している軌道崩壊を示している可能性があるが,過去の参照可能な観測データでは,惑星軌道が僅かに離心率を持ち近点歳差を起こしていることが原因である可能性も残されている.

ここでは,新しいトランジットと掩蔽の観測から,より決定的な軌道崩壊の証拠を得られたことを報告する.また視線速度観測も行い,そのデータを元に,Rømer 効果が軌道周期の変化の原因である可能性も否定した.

そのため,この系は惑星軌道が崩壊していると確実に言える初めての惑星系である.
軌道崩壊のタイムスケールは \(P/\dot{P} = 3.25\pm0.23\) Myr である.この軌道崩壊を潮汐散逸によるものだと解釈すると,恒星の modified tidal quality factor は \(Q'_{\star}=1.8\times 10^{5}\) と推定される.

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