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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1912.05318
Yang et al. (2019)
Searching for water ice in the coma of interstellar object 2I/Borisov
(恒星間天体ボリソフ彗星のコマの水氷の探査)

概要

太陽系を通過する恒星間天体は,太陽系外での固体天体と惑星形成における物理的および化学的な過程を探査する機会を与えてくれる.この研究の主目標は,二番目に発見された恒星間天体 2I/2019 Q4 (Borisov,ボリソフ彗星) の近赤外線スペクトル中の水氷による吸収の特徴を探査すること,およびその特徴を太陽系内の氷天体と比較することである.

3 つの別々の期間に合計 21 回の近赤外線観測を行った.最初の観測は 2019 年 9 月 19 日 (UT) に,IRTF 3 m 望遠鏡の SpeX 分光器を用いて行った.また 9 月 24 日には 8 m GEMINI 望遠鏡の GNIRS 分光器,最後の観測は 10 月 9 日に IRTF で行った.

3 夜全てで得られたスペクトルは特徴に欠けたものであり,水氷による吸収の特徴は検出されなかった

スペクトルのモデル化では,もしコマ中に水の粒子が存在するのであれば,それはコマの断面積の 10% は超えないことを示唆する.彗星は赤い D 型小惑星に類似したスペクトルを持ち,スペクトルの傾きは 1000 Å あたり 6% であった.これはオウムアムアのものに似ており,また太陽系内の彗星のものとも似ている.

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