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A low-mass planet candidate orbiting Proxima Centauri at a distance of 1.5 AU
Damasso et al. (2020)
A low-mass planet candidate orbiting Proxima Centauri at a distance of 1.5 AU
(プロキシマ・ケンタウリの 1.5 AU の距離を公転する低質量惑星候補)

概要

最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリは.温暖な地球型惑星 (プロキシマ・ケンタウリb,プロキシマb) を一つ持っている.ここでは,二番目の惑星の可能性がある視線速度の兆候を検出したことを報告する

最小質量は 5.8 ± 1.9 地球質量で,軌道周期は 5.21 年である.測光データと分光活動度を用いた診断からは,得られた視線速度の変動は恒星の活動周期では説明できないが,この視線速度シグナルが惑星起源であることを確認するためには今後のフォローアップ観測が必要である.

Gaia の位置天文観測と視線速度観測を組み合わせることによりこの惑星の存在を確認でき,また真の質量も高精度で決定できるであろうことを示す.惑星候補プロキシマc は中心星からの角距離が最大で ~1 arcsec と大きいため,次世代の直接撮像装置によるフォローアップ観測と特徴付けの主要なターゲットとなり得る.この惑星候補の存在は,スーパーアース形成と進化のモデルにおける難題となる.

背景

プロキシマ・ケンタウリは,これまで 15 年以上にわたって様々な手法で惑星探査が行われてきた.これまでの観測により,0.8 AU から 5 AU 以遠の範囲における木星質量天体の存在は否定されている (2 AU 以遠では 4 木星質量以上の天体の存在が否定).また Holman & Wiegert (1999) は,惑星が安定に存在しうる最大の軌道長半径は 1700 AU と予測した.これはプロキシマはアルファ・ケンタウリAB の連星の周りを公転しているためである.

最近になって,Anglada-Escudé et al. (2016) で ~0.05 AU の距離を公転する温暖な低質量惑星プロキシマb が発見された.視線速度の観測からは,この系にプロキシマb より長周期な,さらなるスーパーアースが存在する可能性は否定できない.

Red Dots initiative の観測プログラムでは,近傍の恒星の視線速度測定による惑星の検出を行っている.この RD キャンペーンでは,バーナード星を公転するスーパーアース候補も検出されている (Ribas et al. 2018).プロキシマについても,プロキシマb が発見された段階での視線速度観測データよりさらに 549 日分長いデータが取得された.視線速度データの解析から,さらなる惑星由来と思われる変動の兆候が検出された.

パラメータ

プロキシマb
軌道周期:11.185 日
最小質量:1.0 地球質量
軌道長半径:0.048 AU
平衡温度:216 K
プロキシマc (候補)
軌道周期:1900 日
最小質量:5.8 地球質量
軌道長半径:1.48 AU
平衡温度:39 K

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