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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1510.08839
Hartman et al. (2015)
HAT-P-57b: A Short-Period Giant Planet Transiting A Bright Rapidly Rotating A8V Star Confirmed Via Doppler Tomography
(HAT-P-57b:ドップラートモグラフィーで確認した、明るく高速自転をするA8V型星をトランジットする短周期ガス惑星)

概要

トランジット法を用いて、新しい惑星HAT-P-57bを発見した。この惑星の軌道周期は 2.4653日と短周期である。惑星の半径は 1.413木星半径であり、視線速度観測から質量の上限は ~ 1.85木星質量と計算された。

中心星の HAT-P-57は、等級が 10.465、有効温度が 7500 Kの、主系列段階にある A8V型星である。この恒星の視線方向の自転速度は 102.1 km/sと高速で自転している。恒星進化モデルより、この恒星は 1.47太陽質量、1.500太陽半径を持つと考えられる。

スペクトル分光観測は Keck-I望遠鏡の HIRESを用いて行われた。また恒星の自転軸と惑星の公転軸の間の傾斜角の測定も行われ、-16.7° < λ < 3.3°と、27.6° < λ < 57.4°の2つの解を得た。それぞれの確率は 26%、74%である。

補償光学を用いた撮像観測では、中心星HAT-P-57から 2".7離れた位置に連星になっている伴星を発見した。この伴星同士は 0".22離れている。この2つの恒星は、HAT-P-57と物理的に束縛されていると考えられる。またその場合、それぞれの恒星の質量は 0.61太陽質量と 0.53太陽質量である。

HAT-P-57は、惑星を持つ恒星の中では最も高速で自転をしている恒星である。また、惑星を持っていることが確認された 4つ目の A型星である。

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