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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1511.03274
Sutherland & Fabrycky (2015)
On the Fate of Unstable Circumbinary Planets: Tatooine's Close Encounters with a Death Star
(不安定な周連星惑星の運命について:タトゥーインのデススターとの近接遭遇)

概要

連星の周りを公転する惑星、周連星惑星 (circumbinary planet)が不安定になったものは、系から弾き出されるか、恒星へ落下するか、あるいはどちらか一方の恒星に捕獲される。これらの進化経路の相対的な割合を評価した。

連星系の軽い方の恒星 (seconday)が主星 (primary)に対して質量比が 0.1で、軌道長半径が 1 AUの時、周連星惑星の最も一般的な最終結果は系からの弾き出しであった。これは ~ 80%の確率で発生した。もし連星系が周連星惑星を素早く、かつ "だらしなく" 形成する場合は、このプロセスは銀河系内に浮遊惑星 (free-floating planet)を大量に供給する効果がある
また、~ 20%の確率で惑星は主星か伴星のどちらかに衝突する。

さらに、木星質量の惑星が、恒星への近接遭遇によって潮汐による剥ぎ取りを受けるかどうかも評価した。このイベントは惑星の進路を変えるほど強くはないが、このプロセスで出来た浮遊惑星の変化を受けた構造は観測可能であると考えられる。考えられる特徴としては、近接遭遇による浮遊惑星の高速自転 (Faber et al. 2005)である。反対に、浮遊惑星が衛星や伴星を持っていた場合は、潮汐による剥ぎ取りを経験していない可能性が高い。







映画「スター・ウォーズ」シリーズに出てくるタトゥーインは連星の周りを公転する、いわゆる周連星惑星だったため、このような学術論文においても、周連星惑星は「タトゥーイン」というニックネームで呼ばれることがしばしばあります。

ここでは、周連星惑星の軌道は一般に不安定であるため、連星の周りで形成された惑星は銀河系内に多数存在すると言われる浮遊惑星の供給源になる可能性を提示しています。

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