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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1511.03941
Mortier et al. (2015)
The HARPS search for southern extra-solar planets. XXXIX. HD175607 b, the most metal-poor G dwarf with an orbiting sub-Neptune
(HARPSによる南天の系外惑星探査:最も金属量に乏しいG型星を公転するサブネプチューン、HD 175607b)

概要

最近の観測の結果からは、質量が 0.1木星質量以下の小さい惑星の存在頻度は、中心星の金属量とは相関がないように思える。しかし理論的な予想では、太陽より金属量に乏しい恒星は、より小さい惑星を持つ傾向にあるという事が示されている。

HARPSでの分光観測では、低金属星 (metal-poor star、金属欠乏星とも)まわりでの海王星質量の惑星やスーパーアースの探査を行ってきた。ここでは、古い G型星である HD 175607の観測結果について報告する。この恒星は金属量が [Fe/H] = -0.62 dexと低金属星である。この恒星の、110夜の 119回、9年以上に渡る視線速度観測の結果である。

観測と解析の結果、最小質量 Msini = 8.98地球質量、軌道周期 29.01日、軌道離心率がやや大きめの e = 0.11の惑星 HD 175607bを発見した。この惑星の公転周期は、測定された恒星の自転周期と近い。しかし視線観測データと恒星の活動を合わせた詳細な解析から、この視線速度観測のシグナルは恒星の活動起源ではなく、惑星によるものとするのが最も良い説明である。

更に長い、~ 1400日のシグナルも検出した。この変動の原因を特定するためにはさらなる観測が必要である。

中心星のHD 175607は、小さい惑星を持つ F, G, K型星の中では最も金属量が少ない恒星である。この恒星周りでの惑星の発見は、惑星の形成と進化へ重要な影響をおよぼすかもしれない。

HD 175607のデータ

スペクトル型:G6V
距離:45.27 pc
有効温度;5392 K
金属量;[Fe/H] = -0.62
質量:0.74太陽質量
半径:0.71太陽半径
年齢:10.32 Gyr
自転周期:28.95日 or 29.68日

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