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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1601.02978
Barstow et al. (2016)
Probing Saturn's tropospheric cloud with Cassini/VIMS
(カッシーニ/VIMSによる土星対流圏の雲の探査)

概要

10年にわたる土星探査機カッシーニの観測によって、土星の大気の深くや、そこを覆っているヘイズのしたで起きているプロセスを探ることが可能となった。ここでは、カッシーニの VIMS (Visual and Infrared Mapping Spectrometer) による、4.6 - 5.2 μm での観測結果を元に、0.6 - 5 bar の高度での雲の構造についての解析を行った。緯度 -40 - 50°の範囲の雲モデルと、アンモニア (NH3)、ホスフィン (PH3)、アルシン (AsH3)の存在度について調査した。

解析の結果、赤道周辺でアンモニアの存在度が多いことが分かった。また雲底は ~ 2.3 bar であることが分かった。

4.6 - 5.2 μm では強い吸収を示す雲粒子は存在しないという結果となり、これは先行研究と整合的である。また、アンモニアと硫化水素アンモニウム (NH4SH) 両方を成分とした散乱のない雲のモデルと、その上にある散乱性のヘイズのモデルは、周辺減光の光度曲線とフィットした。また、全緯度でのスペクトルともフィットした。

対流圏に存在するヘイズの光学的深さは、北半球 (冬) で低下していた。これは、土星の対流圏内のヘイズは光化学反応に起源を持つことを示唆する

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