忍者ブログ
日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1607.07859
Lam et al. (2016)
From Dense Hot Jupiter to Low Density Neptune: The Discovery of WASP-127b, WASP-136b and WASP-138b
(高密度のホットジュピターか低密度の海王星質量惑星:WASP-127b, WASP-136b, WASP-138b の発見)

概要

SuperWASP サーベイで系外惑星を発見した.

WASP-127b は大きく膨張した半径を持つ,大型の海王星型惑星である.これは WASP サーベイで発見されている惑星の中でも最も軽い部類に入る.
この惑星は密度が小さく,圧力スケールハイトが 2500 km と大きく広がった大気を持っている.そのため.大気のトランジット分光観測の対象として適している.

WASP-136b は進化した準巨星の周りにある惑星である.また WASP-138b は理論的な予測と整合的な半径を持っており,内部に重元素からなる ~ 10 地球質量の固体コアを持つことが示唆される.

パラメータ

WASP-127 系

WASP-127
スペクトル型:G5
等級:10.15
有効温度:5639 K
金属量:[Fe/H] = -0.18
質量:1.08 太陽質量
半径:1.42 太陽半径
距離:102 pc
WASP-113b
軌道周期:4.178062 日
質量:0.16 木星質量
半径:1.41 木星半径
平均密度:木星の平均密度の 0.055 倍
軌道長半径:0.0522 AU
平衡温度:1417 K

WASP-136 系

WASP-136
スペクトル型:F5
等級:9.98
有効温度:6260 K
金属量:[Fe/H] = -0.18
質量:1.41 太陽質量
半径:2.21 太陽半径
距離:164 pc
WASP-136b
軌道周期:5.215357 日
質量:1.51 木星質量
半径:1.38 木星半径
平均密度:木星の平均密度の 0.581 倍
軌道長半径:0.0661 AU
平衡温度:1742 K

WASP-138 系

WASP-138
スペクトル型:F9
等級:11.81
有効温度:6272 K
金属量:[Fe/H] = -0.09
質量:1.22 太陽質量
半径:1.36 太陽半径
距離:308 pc
WASP-138b
軌道周期:3.634433 日
質量:1.22 木星質量
半径:1.09 木星半径
平均密度:木星の平均密度の 0.92 倍
軌道長半径:0.0494 AU
平衡温度:1590 K

観測

トランジットの測光観測には,Super-WASP サーベイの望遠鏡を用いている.

視線速度の観測には,Observatoire de Haute-Provence (オート=プロバンス天文台) にある 1.93 m 望遠鏡の SOPHIE と,チリの La Silla にある 1.2 m Euler-Swiss 望遠鏡の CORALIE のそれぞれの分光器を用いている.

測光観測のフォローアップには,Euler-Swiss 望遠鏡 のEulerCam,チリ La Silla 天文台の TRAPPIST,La Palma の Observatorio del Roque de los Muchachos (ロケ・デ・ロス・ムチャーチョス天文台) にある Liverpool 望遠鏡の RISE カメラ,スペイン Celar Alto の German-Spanish Astronomical Center の Zeiss 1.23 m 望遠鏡を用いている.

議論

WASP-127b は平均密度が木星の 0.07 倍であり,密度が分かっているものの中でももっとも低密度な部類の惑星である.WASP サーベイで発見された惑星の中では,WASP-139b に次いで軽い (Hellier et al. 2016).

Fortney et al. (2007) でのコアなしの構造・進化モデルにおいて,軌道長半径 0.045 AU,年齢が 4.5 Gyr の太陽型星まわりの環境を考えると,このモデルによる予測半径よりも 30%大きい.

拍手[0回]

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック