×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1608.06660
Konopacky et al. (2016)
Discovery of a Substellar Companion to the Nearby Debris Disk Host HR 2562
(デブリ円盤を持つ近傍の星 HR 2562 での準恒星天体の発見)
GPI による高精度アストロメトリ観測により,伴星が中心性と同じ固有運動を持っていることが確認できた.
J, H, K バンドでの撮像データから,HR 2562 B はスペクトル的に L/T 遷移天体と形態的に似ていることが判明した.スペクトル型は L7 前後である.また光度は log(L/Lsun) = -4.62 である.
褐色矮星の進化モデルと観測された光度より,質量は 30 ± 15 木星質量と推定された (系の年齢が 300 - 900 Myr という推定値を元にしている).
中心星の年齢推定の不定性は大きい物の,スペクトル観測と測光観測からは,HR 2562 B は若い天体であることが示唆される.
中心星の周りにはハーシェルによってデブリ円盤があることが確認されている.位置角より,この褐色矮星は円盤と同一平面上にあるとう解釈と整合的であると考えられる.また,デブリ円盤より内側に存在している.
デブリ円盤の内側の穴の広がりの測定は,HR 2562 B の質量に制約をつけるほどの精度は内.しかし将来的な観測でデブリ円盤の穴の広がりから伴星質量への制約を与えられるかもしれない.
この褐色矮星は,デブリ円盤の内側の穴の内部に発見された初めての褐色矮星質量天体である.この天体は,星周円盤内における重水素燃焼限界以上の質量を持つ天体の形成機構を調べるための良い対象であると考えられる.
arXiv:1608.06660
Konopacky et al. (2016)
Discovery of a Substellar Companion to the Nearby Debris Disk Host HR 2562
(デブリ円盤を持つ近傍の星 HR 2562 での準恒星天体の発見)
概要
デブリ円盤を持つことがわかっている恒星 HR 2562 のまわりに褐色矮星 HR 2562 B を発見した.この発見は Gemini Planet Imager (GPI) を用いて直接撮像で行われた.伴星の中心星に対する射影距離は 20.3 AU であった.GPI による高精度アストロメトリ観測により,伴星が中心性と同じ固有運動を持っていることが確認できた.
J, H, K バンドでの撮像データから,HR 2562 B はスペクトル的に L/T 遷移天体と形態的に似ていることが判明した.スペクトル型は L7 前後である.また光度は log(L/Lsun) = -4.62 である.
褐色矮星の進化モデルと観測された光度より,質量は 30 ± 15 木星質量と推定された (系の年齢が 300 - 900 Myr という推定値を元にしている).
中心星の年齢推定の不定性は大きい物の,スペクトル観測と測光観測からは,HR 2562 B は若い天体であることが示唆される.
中心星の周りにはハーシェルによってデブリ円盤があることが確認されている.位置角より,この褐色矮星は円盤と同一平面上にあるとう解釈と整合的であると考えられる.また,デブリ円盤より内側に存在している.
デブリ円盤の内側の穴の広がりの測定は,HR 2562 B の質量に制約をつけるほどの精度は内.しかし将来的な観測でデブリ円盤の穴の広がりから伴星質量への制約を与えられるかもしれない.
この褐色矮星は,デブリ円盤の内側の穴の内部に発見された初めての褐色矮星質量天体である.この天体は,星周円盤内における重水素燃焼限界以上の質量を持つ天体の形成機構を調べるための良い対象であると考えられる.
PR
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック