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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1610.01841
Barstow et al. (2016)
A consistent retrieval analysis of 10 Hot Jupiters observed in transmission
(透過光で観測されている 10 のホットジュピターの整合的なリトリーバル分析)

概要

可視光・近赤外での大気の透過光スペクトルが得られチエル 10 個のホットジュピターのより良い解析手法について検討した.ここでは,輻射輸送と大気リトリーバルツールである NEMESIS を用い,WASP-6b, WASP-12b, WASP-17b, WASP-19b, WASP-31b, WASP-39b, HD 189733b, HD 209458b, HAT-P-1b, HAT-P-12b のスペクトルを分析した.

その結果,10 個の惑星ではいずれもエアロゾルの影響がスペクトルに見られることが分かった.
WASP-6b, WASP-12b, WASP-17b, WASP-19b, HD 189733b, HAT-P-12b では,レイリー散乱を起こすエアロゾルでスペクトルがよくフィット出来る.WASP-31b, WASP-39b, HS 209458b では,灰色の雲モデルが合う.なお HAT-P-1b はどちらの大気もありうる解となった.

WASP-6b, HAT-P-12b, HD 189733b, WASP-12b は,~ 0.1 bar の低圧領域までエアロゾルが存在していると考えられる.

一般的に,平衡温度が 1300 - 1700 K の惑星の場合は,深い灰色の雲を持つモデルでスペクトルをよく再現できる.一方で,1300 K よりも低温か 1700 K よりも高温の惑星の場合は,強いレイリー散乱を起こすエアロゾルが存在すると考えられる.
また,水以外の分子吸収源の存在を示す証拠はほとんど見られなかった.

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