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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1701.00990
Marin et al. (2017)
Computation of the transmitted and polarized scattered fluxes by the exoplanet HD 189733b in X-rays
(X線における系外惑星 HD 189733b による透過フラックスおよび偏光散乱フラックスの計算)

概要

これまでに数千個の系外惑星が検出されているが,X 線でトランジットが検出されていると思われるものは HD 189733A のみである.この波長域での系外惑星の検出を難しくしているのは何か?これに答えるために,モンテカルロ輻射輸送シミュレーションを行い,HD 189733b で影響を受ける X 線フラックスの量を推定した.

その結果,惑星は広がった蒸発する大気を持っているものの,0.7 keV (XMM-Newton での 0.25 - 2 keV エネルギーバンドで検出される光子の平均エネルギー) でのHD 189733b の X 線吸収半径は,水素とヘリウム原子 (イオンを含む) の大気の場合は惑星半径の ~ 1.01 倍程度となり,惑星のトランジット中心時刻から ± 46 分での幾何学的に厚く光学的に薄いコロナでの最大深さは ~ 2.1%となると推定された.

また,0.25 - 2 keV エネルギーバンドでの最大深さは,トランジット中心から ± 47 分で最大でも ~ 1.6%であるという結果になった.

金属の存在度への依存性は小さく,金属を大気に加えたとしても密度-温度分布は大きく変化はしない.

HD 189733b の X 線での直接検出については,系外惑星大気によるフラックスの総量は軌道位相にともなって変化し,主星よりも 3 - 5 桁小さいあたりで値が変化する.加えて,HD 189733b に起因する直線偏光度は < 0.003%であり,この最大値は惑星が最大離角の場合に得られる.
このことから,軌道位相に伴う X 線フラックスの変動と,散乱による偏光の変動は,現在の X 線検出の装置では検出できない事が示唆される.

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