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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1704.01541
Saad-Olivera et al. (2017)
Masses of Kepler-46b, c from Transit Timing Variations
(トランジット時刻変動からのケプラー46b, c の質量)
力学的フィットにより,この惑星のトランジット時刻変動 (transit timing variation, TTV) の周期 33.648 日は,トランジットしない惑星ケプラー46c (軌道周期 57.325 日) によるものだと確認した.
また,ベイズ推論ツール MultiNest を用いて系のパラメータを推定した.その結果,2 つの惑星はほぼ同一平面上で円軌道を持っている配置だと確認した.推定された軌道離心率は 0.03 程度と,これまでの推定よりはいくらか大きい値となった.
質量は ケプラー46b が 0.885 木星質量,ケプラー46c が 0.362 木星質量であり,ケプラー46b の質量は TTV で初めて測定された.軌道平面の歳差により,ケプラー46c は今後数十年のうちに中心星をトランジットするようになる.
arXiv:1704.01541
Saad-Olivera et al. (2017)
Masses of Kepler-46b, c from Transit Timing Variations
(トランジット時刻変動からのケプラー46b, c の質量)
概要
ケプラーミッションの 16 クオーター分のデータを用いて,系外惑星ケプラー46b (KOI-872) のトランジット時刻変動データを解析した.力学的フィットにより,この惑星のトランジット時刻変動 (transit timing variation, TTV) の周期 33.648 日は,トランジットしない惑星ケプラー46c (軌道周期 57.325 日) によるものだと確認した.
また,ベイズ推論ツール MultiNest を用いて系のパラメータを推定した.その結果,2 つの惑星はほぼ同一平面上で円軌道を持っている配置だと確認した.推定された軌道離心率は 0.03 程度と,これまでの推定よりはいくらか大きい値となった.
質量は ケプラー46b が 0.885 木星質量,ケプラー46c が 0.362 木星質量であり,ケプラー46b の質量は TTV で初めて測定された.軌道平面の歳差により,ケプラー46c は今後数十年のうちに中心星をトランジットするようになる.
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