忍者ブログ
日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1507.04749
Jenkins et al. (2015)
The Observed Distribution of Spectroscopic Binaries from the Anglo-Australian Planet Search
(Anglo-Australian Planet Searchによる分光連星の分布の観測)

概要

Anglo-Australian Planet Searchでの観測から、17個の連星系を検出した。発見された連星系の質量・軌道離心率、軌道周期は広範囲にわたっている。
うち3つの系は、伴星は褐色矮星であると考えられる。
また2つの系は、軌道周期が 1000日未満の連星の中では特に軌道離心率が大きいものとなっている。

連星になっている割合と金属量の関係性について、金属量が -1.0 - 0.6 dexの範囲で、binary fractionはおおむね ~ 43%程度で一定であった。
この傾向は、巨大惑星を持つ頻度と金属量の関係とは対照的である。

この事実は、連星は分子雲の収縮過程での分裂 (fragmentation)で形成されるということを示唆する。
近接した連星の形成過程は分子雲の収縮過程での分裂によるものが支配的であり、原始惑星系円盤を経てその分裂で形成されるものは少数であるという説を支持するものである。





連星系の頻度は金属量と大きな相関は見られず、ほぼフラットという結果のようです。
一方、巨大惑星の存在頻度は金属量と相関があるため、連星系の形成と巨大惑星の形成は別過程だろうという示唆がされています。








arXiv:1507.04751
Bolmont et al. (2015)
Mercury-T: A new code to study tidally evolving multi-planet systems. Applications to Kepler-62
(Mercury-T:複数惑星系の潮汐進化計算のための新しいコード ケプラー62系への応用)

概要

多くの惑星系は近接した軌道にある複数の惑星を持ち、そのうち少なくとも一つはclose-inな惑星である。
このような系は潮汐進化をする。ここでは、惑星間の相互作用が惑星の潮汐進化にどのように影響するかを調査した。

新しいN体計算用のオープンソースコードであるMercury-Tを開発。これは、潮汐、一般相対論効果、回転による扁平化を考慮したN体計算のコードである。
標準的な平衡潮汐モデル、定数のtime lagモデルを使用している。
また、中心星の半径進化も考慮に入れたモデルである。
(中心星として考慮するのは、褐色矮星、M型矮星、0.1太陽質量の恒星、太陽程度の恒星、そして木星)

この計算コードをケプラー62の惑星系に適用した。
計算の結果、場合によっては潮汐は系の安定性に影響することがある。
4つの内側惑星は自転周期が遅く、自転軸傾斜角も小さいと考えられる。
5つ目は、早い自転周期と大きな自転軸傾斜角を持ちうる。
そのため、ケプラー62e、ケプラー62fの2つのハビタブルゾーン内の惑星は非常に異なる気候を持つ可能性がある。これは、両惑星表面での水の存在可能性に関係する可能性がある。

拍手[0回]

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック