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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1705.05203
Forgan et al. (2017)
On The Feasibility of Exomoon Detection Via Exoplanet Phase Curve Spectral Contrast
(系外惑星の位相曲線のスペクトル差からの系外衛星検出の実現可能性)

概要

系外惑星-系外衛星系の位相曲線は,両者の影響が重ね合わされたものとして観測される.主要な変動の要素は惑星の周期によるもので,小さな変動は惑星と衛星の周期の両方によるものである.

仮に 2 つの天体のスペクトルが大きく異なった場合,惑星と衛星のコントラストが大きくなるような波長領域が存在する可能性がある.原理的には,この効果は合成された位相曲線における周期的な振動を分離するのに用いることが出来る.

ここでは,系外惑星と衛星の位相曲線を合わせたもののパラメータサーベイを行った.
その結果,現在の最新のトランジット観測では,位相曲線における衛星の成分は検出出来ないという結論を得た.将来的なトランジットサーベイミッションでも,衛星シグナルを測定するためには,測光精度 10 ppm か,それよりも良い精度が必要とされる.

これの唯一の例外は,衛星が強く潮汐加熱されているか,何らかの理由で自ら光っている場合である.この場合,数マイクロメートルよりも大きい波長での位相曲線での測定は,衛星からの寄与が主要になる可能性がある.この手法によって系外衛星を検出するには,ジェームズ・ウエッブ宇宙望遠鏡のような機器やその後継が必要である.

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