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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1706.01892
Christiansen et al. (2017)
Three's Company: An additional non-transiting super-Earth in the bright HD 3167 system, and masses for all three planets
(スリーズ・カンパニー:明るい HD 3167 系における非トランジットスーパーアースの追加発見と,全ての 3 惑星の質量)

概要

HD 3167 は明るい (V = 8.9) 近傍の K0 星である.この恒星は,NASA のケプラー K2 ミッションで観測されている.(K2 ミッションでのカタログ名は EPIC 220383386).

この恒星は 2 つの小さい短周期のトランジット惑星を持っていることが分かっている (Vanderburg et al. 2016).ここでは,複数地点,複数の装置での視線速度観測を行ってこの系の特徴付けを行った.

トランジット惑星の質量は,HD 3167b が 5.02 地球質量であり,これは高温のスーパーアースである.HD 3167b の平均密度は 5.60 g cm-3 であり,おそらく岩石組成であると考えられる.

HD 3167c は 9.80 地球質量で,温暖なサブネプチューンである.平均密度は 1.97 g cm-3 で,おそらく相当量の揮発性の組成を持つわくせいである.

これらの惑星の大気組成解析の可能性について調査し,HD 3167c に関しては透過光分光観測の測定に適していると考えられる,また HD 3167b は熱放射観測のためのターゲットになりうると考えられる.

また,3 番目のトランジットしない惑星 HD 3167d を検出した.この惑星の軌道周期は 8.509 日で,惑星 HD 3167b と c の軌道の間に位置する.最小質量は 6.90 地球質量である.

ここで,惑星 HD 3167d の軌道の,b と c との相互軌道傾斜角について制限を与えた.
その結果,相互軌道傾斜角が 1.3 度よりも小さいという可能性は排除した.これは,この値よりも小さい場合は HD 3167d はトランジットを起こすことになるが,トランジットは観測されていないためである.さらに,相互軌道傾斜角が 40 - 60 度では,Kozai-Lidov 振動が系の不安定を増加させるが,最大で 100 Myr の間は安定である.一方,60 度以上では,系は不安定となる.

パラメータ

HD 3167
スペクトル型:K0V
有効温度:5261 K
半径:0.86 太陽半径
質量:0.86 太陽質量
距離:45.8 pc
金属量:[Fe/H] = 0.04
HD 3167v
軌道周期:0.959641 日
半径:1.70 地球半径
質量:5.02 地球質量
平均密度:5.60 g cm-3
軌道長半径:0.01815 AU
HD 3167c
軌道周期:29.8454 日
半径:3.01 地球半径
質量:9.80 地球質量
平均密度:1.97 g cm-3
軌道長半径:0.1795 AU
HD 3167d
軌道周期:8.509 日
最小質量:6.90 地球質量
軌道長半径:0.07757 AU

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