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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1707.00779
Jones et al. (2017)
A hot Saturn on an eccentric orbit around the giant star EPIC228754001
(巨星 EPIC 228754001 周りの偏心軌道上のホットサターン)

概要

視線速度で検出された惑星の大部分は太陽型星を公転しているが,一部は巨星の周りでも発見されている.これらの惑星系は,太陽型星の周りの惑星と比べると異なる軌道の特徴を示す.特に,視線速度法のサーベイでは,巨星周りでの近接した軌道にある巨大惑星が欠乏していることが示されている.これは太陽型星を公転する,ホットジュピターとして知られる惑星のポピュレーションとは対照的である.

この軌道長半径の分布の特徴を引き起こす理由として,恒星の進化の結果とするもの,あるいは中間質量の恒星の周りでは惑星形成・進化プロセスが太陽型星と異なることが原因とするもの,あるいはその両方とするものが仮説として提案されている.

しかし,過去数年で,いくつかの短周期 (10 日未満) のトランジット惑星が,巨星の周りにも発見されている.これは,初期のケプラーミッションや,その後の two-wheels extension の K2 ミッションによって得られた精密な測光データによるものである.

ここでは,K2 ミッションの field 10 におけるトランジット惑星の独立した発見について報告する.この惑星は,Grunblatt et al. (2017) によっても最近発見が報告された.

中心星は最近巨星の段階に進化した恒星であり,有効温度 4878 K,金属量 [Fe/H] = -0.11 である.
惑星 EPIC 228754001b の主要なパラメータは,軌道周期 9.1708 日,軌道離心率 0.290,0.495 木星質量,1.089 木星半径である.

この惑星は,巨星の周りを 0.1 AU 未満の距離で公転する 5 つ目の惑星で,その中では最も軌道離心率が大きい.
※関連記事
天文・宇宙物理関連メモ vol.503 Grunblatt et al. (2017) RGB 星まわりでの膨張したガス惑星の発見と膨張機構の検証
今回の発見報告と同一の惑星について,この論文よりも先行して報告している論文.






系外惑星の観測はしばしば他のグループと競合することがありますが,これもその一例のようです.

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