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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1707.01413
Chauvin et al. (2017)
Discovery of a warm, dusty giant planet around HIP65426
(HIP 65426 まわりの温暖なダストの多い巨大惑星の発見)

概要

SHINE プログラムは,600 個の若い近傍星を近赤外線でハイコントラストな観測を行うサーベイプログラムである.このプログラムの目的は,VLT/SPHERE のハイコントラスト・高角度分解能撮像能力を生かして,惑星系を探査し特徴づける事である.また,中心星から離れた軌道にある巨大惑星の軌道特性や存在頻度への統計的な制限を,中心星の質量と年齢の関数として与え,惑星形成理論の検証を行うことも目的である.

ここでは,コロナグラフを用いた,若い A2 型星 HIP 65426 の近赤外の差分画像とスペクトルを取得した.この恒星は,年齢が ~ 17 Myr の,古い Lower Centaurus-Crux アソシエーションの一員である.

観測の結果,恒星から 830 mas (ミリ秒) の位置,天球面上に射影した距離に直すと 92 AU の位置に,暗く赤い色を示す伴星を検出した.異なる時期に行った観測から,この天体は HIP 65426 と固有運動を共有していることを確認した.

分光測光観測から,この伴星天体は温暖でダストに富んだ大気を持ち,表面重力の小さい L5 - L7 矮星と示唆される.ホットスタートの進化モデル (※形成時に持ち込んだエントロピーが大きいとするモデル) に基づくと,この天体の質量が 6 - 12 木星質量,有効温度 1300 - 1600 K で,1.5 木星半径の巨大ガス惑星とすると,観測で得られた光度と整合することが分かった.

また,Exo-REM と PHOENIX BT-Settl の大気モデルとの比較を行ったところ,有効温度は整合的であったものの,より小さい半径 (1.0 - 1.3 木星半径) で,僅かに表面重力が大きいという解を得た.

物理的な特性およびスペクトル特性に注目すると.HIP 65426b は年齢・質量・スペクトル型の観点で,既知の直接撮像惑星の中で独特のものである.

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