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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1708.01895
Yılmaz et al. (2017)
A Jupiter-mass planet around the K0 giant HD 208897
(K0 巨星 HD 208897 まわりの木星質量惑星)
巨星 HD 208897 の視線速度を,ヨウ素セルを用いて高精度に測定したところ,恒星の視線速度に周期的な変動を検出した,この変動を,不可視の伴星によるケプラー運動と考えてモデル化した.その結果,この恒星は最小質量が 1.40 木星質量の惑星を持つことが判明した.
この惑星は,進化した中間質量星の周りに発見されている惑星としては,比較的軽いものである.
惑星は円軌道に近い軌道を持ち,軌道周期は 353 日である,中心星からおよそ 1 AU の位置を公転している.
恒星は金属豊富で,赤色巨星分枝への進化の初期段階にある.恒星の測光観測とヒッパルコスでの測光観測からは,視線速度変動に伴った変動は検出されなかった.また,恒星の Ca II や Hα 線も,視線速度測定との相関は見られなかった.
等級:6.51
有効温度:4860 K
質量:1.25 太陽質量
半径:4.98 太陽半径
金属量:[Fe/H] = 0.21
軌道離心率:0.07
最小質量:1.40 木星質量
軌道長半径:1.05 AU
arXiv:1708.01895
Yılmaz et al. (2017)
A Jupiter-mass planet around the K0 giant HD 208897
(K0 巨星 HD 208897 まわりの木星質量惑星)
概要
これまでに 10 年以上に渡って,進化した G, K 型星の周りの準恒星天体の視線速度法での探査を実施してきた.巨星 HD 208897 の視線速度を,ヨウ素セルを用いて高精度に測定したところ,恒星の視線速度に周期的な変動を検出した,この変動を,不可視の伴星によるケプラー運動と考えてモデル化した.その結果,この恒星は最小質量が 1.40 木星質量の惑星を持つことが判明した.
この惑星は,進化した中間質量星の周りに発見されている惑星としては,比較的軽いものである.
惑星は円軌道に近い軌道を持ち,軌道周期は 353 日である,中心星からおよそ 1 AU の位置を公転している.
恒星は金属豊富で,赤色巨星分枝への進化の初期段階にある.恒星の測光観測とヒッパルコスでの測光観測からは,視線速度変動に伴った変動は検出されなかった.また,恒星の Ca II や Hα 線も,視線速度測定との相関は見られなかった.
パラメータ
HD 208897
スペクトル型:K0等級:6.51
有効温度:4860 K
質量:1.25 太陽質量
半径:4.98 太陽半径
金属量:[Fe/H] = 0.21
HD 208897b
軌道周期:352.7 日軌道離心率:0.07
最小質量:1.40 木星質量
軌道長半径:1.05 AU
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