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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1708.03079
Pike et al. (2017)
Col-OSSOS: z Band Photometry Reveals Three Distinct TNO Surface Types
(Col-OSSOS:z バンド測光が明らかにする太陽系外縁天体の 3 つの表面タイプ)

概要

太陽系外縁天体 (trans-Neptunian objects, TNOs) は,可視光と近赤外線での色に基いて,いくつかのクラスに分けられている.

Outer Solar System Origins Survey (OSSOS) の中で行われた,Colours of the Outer Solar System Origins Survey (Col-OSSOS) のサーベイで,26 個の太陽系外縁天体の g, r, z バンドの測光観測データを取得した.観測には,すばる望遠鏡と Gemini Observatory を用いた.過去の色サーベイは z バンドの反射率を使用しておらず,このバンドを含めることで,サブグループの間の大きな表面の反射率の違いの存在が明らかになった.

太陽系外縁天体の色は,g-r と r-z で明確な構造を示した.また,過去に測定されていた g-r の二峰性と整合的な結果を得た.

2 つの力学的に励起された表面のタイプの色の分布は,Fraser & Brown (2012) の 2 要素混合モデルでモデル化出来る.g-r と r-z の組み合わせにより,力学的に励起されたクラスは明確に赤と中間的な表面のクラスに分類することが出来る.g-r と r-z では,2 つの力学的に励起された表面のグループは,冷たい古典的な TNO の表面とも明確に異なる.冷たく古典的な TNO の表面は赤く,g-r > 0.85 かつ r-z < 0.6 であった.一方で全ての力学的に励起された天体は g-r の色は似ていて,r-z はより赤い.z バンドの測光観測からは,赤い excited TNO と赤い冷たい古典的 TNO の表面を区別することが出来る.

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