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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1708.08459
Sheets & Deming (2017)
Average Albedos of Close-in Super-Earths and Neptunes from Statistical Analysis of Long Cadence Kepler Secondary Eclipse Data
(長期間のケプラーの二次食データの統計的解析からの近接スーパーアースとネプチューンの平均アルベド)

概要

ケプラーによって検出された系外惑星候補天体のカタログにおける,小サイズの近接惑星の平均アルベドを求めるための研究の結果を報告する.

候補天体のグループの平均アルベドを検出するため.ケプラーで検出された惑星候補の複数の short cadence 光度曲線を平均する手法を,long cadence データに適用した.
今回の解析では,惑星半径で 1 - 2 地球半径,2 - 4 地球半径,4 - 6 地球半径の 3 グループに分割した.

平均では,全ての 3 グループは short cadence データの結果から示唆されるよりも暗い (アルベドが小さい) という結果が得られたが,他の多くのホットジュピター程は暗くないという結果になった.

3 グループの平均の幾何学的アルベドはそれぞれ,1 - 2 地球半径のものが 0.11 ± 0.06,2 - 4 地球のものが 0.05 ± 0.04,4 - 6 地球半径のものは 0.11 ± 0.08 となった.この値は,中心星から受け取った熱が惑星全体に一様に分配されている場合の値である.
もし熱の再分配が非効率的な場合は,推定されるアルベドは幾分か低くなる.これは,惑星からの光 (反射光 + 惑星自身の熱放射) に対して,惑星自身の熱放射の寄与が大きくなると考えられるからである.


また,新しく同定された偽陽性の Kepler Object of Interest (KOI) 天体である KOI 1662.01 は,実際は食連星であり,惑星由来のシグナルではないことを確認した.さらに,新しく同定された惑星候補 KOI 4351.01 も食連星であることを確認した.

これに加え,ケプラー4b の二次食の測定を,~ 0.7 の位相で ~ 7.50 ppm で測定した,この結果は,この惑星の軌道の離心率が大きいことを示唆する (※注釈:完全な円軌道の場合,位相が 0 でトランジット,0.5 で二次食を起こすはずであるため,二次食が起きたのが ~ 0.7 ということは軌道が細長い楕円形をしていると考えられる).

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