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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1709.06124
Mackebrandt et al. (2017)
Transmission spectroscopy of the hot Jupiter TrES-3 b: Disproof of an overly large Rayleigh-like feature
(ホットジュピター TrES-3b の透過光分光観測:過剰に大きなレイリー的特徴への反証)

概要

系外惑星のトランジットイベントは,惑星大気の組成を調べるための良い機会である.

近接ガス惑星 TrES-3b の過去の透過分光観測では,青い側 (短波長側) に向かって大気での吸収が非常に大きくなることが報告されている.これは,惑星大気中でのレイリー散乱のみでは説明が不可能なほど大きなものであった.

ここでは TrES-3b の可視光での透過光分光観測のフォローアップを行い,過去の研究で報告された,短波長側に向かっての強い吸収の増大について検証を行った.さらに,恒星の黒点が透過スペクトルに及ぼす影響についても推定した.

この研究では,過去に行われデータが公開されている,Gran Telescopio Canarias (GTC) の long slit の分光データと,論文として出版されている観測データを使用した.これに加えて,近紫外線から近赤外線の範囲に渡る,異なるバンドでの新しい観測結果も合わせて解析を行った.さらに,中心星の長期間に渡る測光モニタリング観測も行った.

データの解析の結果,過去の報告よりも吸収の強度は低いことが判明した.そのため,過去に報告されていた短波長側に向かっての強い吸収の増大は,TrES-3 系に起因するものではないと結論付けた.さらに広い波長域にわたるスペクトルからは,惑星大気の透過スペクトルは平坦である事が示された.

長期間の測光モニタリング観測からは,大気の透過スペクトルが,惑星に掩蔽されていない領域にある恒星の黒点によって影響を受けている可能性は否定された.

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