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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1710.09974
Ryu et al. (2017)
OGLE-2016-BLG-1190Lb: First Spitzer Bulge Planet Lies Near the Planet/Brown-Dwarf Boundary
(OGLE-2016-BLG-1190Lb:惑星/褐色矮星境界付近にある初めてのスピッツァーバルジ惑星)

概要

重力マイクロレンズ法によって検出された天体 OGLE-2016-BLG-1190Lb について報告する.
この天体は,銀河バルジ・腕の領域における,初めてのスピッツァー宇宙望遠鏡で検出されたマイクロレンズ惑星と思われる天体である.

この天体の推定質量は 13.4 ± 0.9 木星質量であり,これは重水素燃焼を起こす限界に近い.すなわち,“惑星” と “褐色矮星” の便宜上の境界の質量を持つ.


この惑星の存在は,このような天体が実際に “惑星” なのか (主星の円盤の中で形成されたのか),もしくは “failed star” なのか (ガスの分裂によって形成され,恒星になりそこねた低質量の天体なのか) についての疑問を投げかけるもの.
この疑問点は,銀河の円盤とバルジ・腕部分の惑星を比較することによって解明される可能性があり,これはスピッツァー宇宙望遠鏡によるマイクロレンズプログラムの目標でもある.


主星は G 型矮星で,0.89 太陽質量,軌道長半径は 2.0 AU であった.
パラメータの推定にあたっては,ケプラーの K2 ミッションの Campaign 9 のマイクロレンズデータを使用し,レンズ天体の質量の縮退を解いた.

パラメータ

OGLE-2016-BLG-1190L
質量:0.89 太陽質量
距離:6.74 kpc
OGLE-2016-BLG-1190Lb
質量:13.38 木星質量
軌道長半径:2.04 AU
軌道周期:3.05 年

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