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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1711.01359
Teske et al. (2017)
Magellan II/PFS Radial Velocity Mass Measurements of the Super-Earth Planets Transiting GJ 9827 at 30 Parsecs
(30 パーセクの距離の GJ 9827 をトランジットするスーパーアース惑星の Magellan II/PFS 視線速度質量測定)

概要

スーパーアースと呼ばれる惑星は,銀河系内で最も一般的なタイプの惑星である.

これらのタイプの惑星の形成・進化・組成を研究することは重要であるが,質量と半径が精度良く測定されているスーパーアースはまだ少ない.特に,質量の決定精度が 25%を下回るものは現在のところ 40 個のみにとどまっている.これは,中心星が暗いために地上からの観測による質量測定が難しいことが原因の一つである.

最近,ケプラーの K2 ミッションで,近傍の恒星 GJ 9827/HIP115752 のまわりに,3 つのスーパーアースが存在することがトランジット法によって検出された.この恒星までの距離はわずか 30 pc と非常に近傍である.

トランジット法から判明しているこれらの惑星の半径は,Fulton et al. (2017) で検出された “radius gap” の範囲に存在している,
また惑星の全ての軌道周期はどれも ~ 6.5 日未満であり,視線速度法でのフォローアップ観測に適している.


ここでは GJ 9827 の視線速度の観測を,Magellan II 望遠鏡の Planet Finder Spectrograph (PFS) を用いて行った.観測の期間は 2010 - 2016 年である.

ここでの視線速度観測から,2 つの外側の惑星 GJ 9827c と GJ 9827d の質量には強い制限を与えられなかったが,GJ 9827b については 1.64 地球半径で ~ 8 地球質量となり,これまでに検出されたスーパーアース惑星の中で最も重く最も高密度なものの一つになった.

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