×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1711.01344
Trilling et al. (2017)
Implications for planetary system formation from interstellar object A/2017 U1
(恒星間天体 A/2017 U1 からの惑星系形成への示唆)
この天体は軌道離心率が 1 より大きく双曲線軌道にあり,太陽系外に起源を持つことを強く示唆している.
また,この天体が赤っぽい色を示すことは,星間空間を長時間旅している間に受けた宇宙風化作用の影響と整合的である.
ここでは,このような天体を検出する可能性についてオーダー計算を行った.
その結果,観測された U1 的な天体の検出率は,近傍の恒星から惑星形成過程の間に放出される物質の総質量が,~ 20 地球質量の場合に満たされる.これは太陽系で起きたと思われる値と類似している.
このような,星間空間を旅して来る天体の現在の検出率は 0.2 個/年と推定され,過去数年間における検出の期待値はおおむね 1 個程度となる.
将来的に Large Synoptic Survey Telescope が広視野・高速で深い全天サーベイを始めた場合,検出率は 1 個/年に上昇する.
arXiv:1711.01344
Trilling et al. (2017)
Implications for planetary system formation from interstellar object A/2017 U1
(恒星間天体 A/2017 U1 からの惑星系形成への示唆)
概要
最近発見された小天体 A/2017 U1 (現在の名称は 1I/2017 U1 (ʻOumuamua)) は,太陽系内で見つかった,太陽の重力に束縛されていない初めての天体である.この天体は軌道離心率が 1 より大きく双曲線軌道にあり,太陽系外に起源を持つことを強く示唆している.
また,この天体が赤っぽい色を示すことは,星間空間を長時間旅している間に受けた宇宙風化作用の影響と整合的である.
ここでは,このような天体を検出する可能性についてオーダー計算を行った.
その結果,観測された U1 的な天体の検出率は,近傍の恒星から惑星形成過程の間に放出される物質の総質量が,~ 20 地球質量の場合に満たされる.これは太陽系で起きたと思われる値と類似している.
このような,星間空間を旅して来る天体の現在の検出率は 0.2 個/年と推定され,過去数年間における検出の期待値はおおむね 1 個程度となる.
将来的に Large Synoptic Survey Telescope が広視野・高速で深い全天サーベイを始めた場合,検出率は 1 個/年に上昇する.
PR
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック