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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1711.09599
Raymond et al. (2017)
Implications of the interstellar object 1I/'Oumuamua for planetary dynamics and planetesimal formation
(恒星間天体オウムアムアの惑星系力学と微惑星形成への応用)

概要

初めての確実な恒星間小惑星である,100 m 程度のサイズの 1I/‘Oumuamua (オウムアムア) は,太陽系を双曲線軌道で通過しているところを発見された.この天体は,遠い恒星系から弾き出された天体であると考えられる.

またオウムアムアは,銀河系内の恒星について,平均的には 1 太陽質量につきおよそ 1 地球質量の微惑星が弾き出されるだろうという制約を与える.


ここでは,岩石微惑星と氷微惑星の両方を含んだ巨大惑星の力学的シミュレーションを用いて,恒星系から放出される小天体のポピュレーションについての考察を行った.その結果,もしオウムアムアが同程度の小さい天体によって質量の大部分が閉められるポピュレーション中の氷微惑星であった場合,この平均の質量放出効率は既知の系外惑星のポピュレーションと整合的であることが分かった.

小惑星的な組成の小天体の放出は力学的には不利である.小惑星的な組成の小天体が多く放出されるためには,小惑星帯の質量が典型的な値に対して大きいものである必要があり,なおかつ岩石微惑星に対する氷微惑星の個数比が低い値である必要がある.

天体の組成にかかわらず,重い天体によって占められる広い微惑星質量関数を抽出する場合,オウムアムアのような天体を発見する可能性は非常に低い.したがって,オウムアムアのような天体の更なる検出は,ストリーミング不安定に誘起された微惑星質量関数の予測に対して,強い制限を与える.あるいは,若い恒星周りの惑星形成円盤の遠方領域で発生する,予期せぬ衝突や力学的進化の存在を示すものであるかもしれない.

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