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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1712.06409
Wang et al. (2017)
Stellar Spin-Orbit Alignment for Kepler-9, a Multi-transiting Planetary system with Two Outer Planets Near 2:1 Resonance
(2:1 共鳴に近い 2 つの外側惑星を持つトランジット複数惑星系ケプラー9 の恒星の自転-公転軸一致)

概要

複数惑星系ケプラー9 にある惑星,ケプラー9b の Rossiter-McLaughlin 効果 (ロシター効果) をトランジット分光観測から測定した.

天球面に射影した spin-orbit angle (恒星の自転軸と惑星の公転軸の成す角度) は -13° ± 16° であり,spin-orbit angle が揃った系であることが示された.恒星の自転軸と惑星の公転軸が大きく傾いていたり,極軌道や逆行軌道であったりする可能性には否定的な結果となった.

ケプラー9 を含め,これまでに複数の惑星を持つ系においてロシター効果が特性された系は 4 個であり,これらはどれも spin-orbit angle は揃っている.

複数惑星系での spin-orbit angle の測定

複数惑星系において spin-orbit angle の大きさへ制限を与える方法としては,\(V \sin i\) method (Schlaufman 2010,Walkowicz & Basri 2013,Hirano et. al. 2014,Morton & Winn 2014,Winn et al. 2017),starspot-crossing method (Mazeh et al. 2015,Sanchis-Ojeda et al. 2011, 2012,D ́esert et al. 2011,Dai & Winn 2017),starspot-variability method (Mazeh et al. 2015),gravity-darkening method (重力減光法,Barnes 2009,Barnes et al. 2011,Szab ́o et al. 2011,Zhou & Huang 2013),asteroseismic method (星震学法,Gizon & Solanki 2003,Chaplin et al. 2013,Van Eylen et al. 2014,Huber et al.2013,Benomar et al. 2014) などがある.

しかしこれまでは,ロシター効果で spin-orbit angle を測定することができている複数惑星系は,ケプラー89d (Hirano et al. 2012,Albrecht et al. 2013),WASP-47b (Sanchis-Ojeda et al. 2015),ケプラー25c (Albrecht et al. 2013) の 3 系のみであった.

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