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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1802.02582
Udalski et al. (2018)
OGLE-2017-BLG-1434Lb: Eighth q < 1 * 10^-4 Mass-Ratio Microlens Planet Confirms Turnover in Planet Mass-Ratio Function
(OGLE-2017-BLG-1434Lb:8 番目の q < 1 × 10-4 質量比マイクロレンズ惑星が惑星の質量-頻度関数のターンオーバーを裏付ける)

概要

低質量 (0.23 太陽質量) の恒星を公転する低温のスーパーアース惑星 (4.4 地球質量) の,重力マイクロレンズ法による発見を報告する.発見された惑星は OGLE-2017-BLG-1434Lb である.
惑星の中心星からの射影距離は 1.18 AU で,これはこの系のスノーラインの 1.9 倍の距離に相当する.

この系は,マイクロレンズで発見された系外惑星としては非常に近距離にあり,距離は 0.86 kpc である.

レンズ天体とソース天体の相対視差の値は大きく,1.0 mas であった,そのためマイクロレンズ視差をよく測定することができ,これによりパラメータの詳細な測定が可能となった.

OGLE-2017-BLG-1434Lb は,惑星と恒星の質量比 \(q\) が 1 × 10-4 よりも小さい 8 番目の惑星である.

ここでは,新しい惑星検出感度メソッドを適用し,この 8 個のうち 7 個に対して惑星の質量比関数を導出した.
その結果,\(dN_d\ln q\propto q^{p}\) で,\(p=1.05^{+0.78}_{-0.68}\) となった.この結果は,Suzuki et al. (2016) で発見された質量関数における “turnover” (分布の折れ曲がり) の存在を確認するものである.質量比 ~ 2 × 10^-4 より大きい場合は符号が逆で -0.93 程度となる.この結果を,Suzuki et al. (2016) の結果と合わせて解析すると,\(p=0.73^{+0.42}_{-0.34}\) となる.
※関連記事
天文・宇宙物理関連メモ vol.352 Suzuki et al. (2016) スノーライン以遠では海王星質量惑星が最も一般的であることの示唆

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