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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1802.08868
Quarles et al. (2018)
Stability Limits of Circumbinary Planets: Is There a Pile-up in the Kepler CBPs?
(周連星惑星の安定限界:ケプラー CBP の累積は存在するか?)

概要

周連星惑星 (circumbinary planets, CBPs) の軌道長半径の安定限界ははっきりと定義されておらず,また惑星の軌道か内側の連星軌道のいずれかを定義する初期パラメータに依存し得る.

ここでは Holman & Wiegert (1999) の研究を拡張し,高速・簡易で正確な安定性限界の決定を行うことが出来る数値ツールを開発した.150 万回程度の,初期に円軌道で同一平面の系の完全な N 体シミュレーションに基づくグリッド補完法を使用した.

この結果を,ケプラーで発見されている CBP 系 9 個と比較した.その結果,ケプラーの CBP 系の 55% は,発見されている周連星惑星よりもさらに内側の軌道に,等質量のさらなる惑星が存在できる事を発見した.そのため,ケプラーの CBP 系での安定性限界付近の軌道への pile-up についての強い証拠は発見されなかった.

周連星惑星の形成機構を正確に特徴づけるためには,周連星惑星のさらなる検出が必要であると考えられる.将来的な Transiting Exoplanet Survey Satellite による観測で,周連星惑星の発見数が増加することが期待される.

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