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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1803.07022
Seligman & Laughlin (2018)
The Feasibility and Benefits of In Situ Exploration of `Oumuamua-like objects
(オウムアムア的天体のその場探査の実現可能性と利益)

概要

恒星間天体であるオウムアムアが太陽系内側を通過したことによって,これまでに多数の観測と解釈が蓄積された.ここでは,この恒星間小惑星の初めての検出が惑星形成理論に与える結果を簡単に概説し,将来的なこのタイプの太陽系への滞在者を検出し観測する (遠隔観測およびその場観測の両方) ことに対する短期的な見通しの評価を行った.

オウムアムアの珍しい形状と,そのカオス的なタンブリング運動の両方を考慮した詳細な熱輸送計算は,この天体が検出可能なコマを持たなかったことは,放射によって影響を受けた高分子量の物質によってオウムアムアの表面がコーティングされていることが原因であることを示唆する.


オウムアムアが,銀河系の局所近傍の種族 I の恒星と類似した運動学的分布を持った典型的な恒星間天体の一例であると仮定して,同様の天体に対して予想される太陽系への到達率,衝突パラメータと速度を計算した.またそのような天体の,現在の機器および今後の機器を用いての検出可能性を評価した.

また,オウムアムアを概念実証 (proof-of-concept) として用い,現在の化学推進ロケットを用いて恒星間天体を捕獲するミッションの実現可能性を検証した.”Launch on detection” のパラダイムを用い,Large-Scale Synoptic Survey Telescope (LSST) の検出能力を用いて,好ましいミッション機会の間の待ち時間は 10 年程度のオーダーであると推定された.この値は,恒星間小惑星の個数が観測的により良く制約されるのに伴って更新されるだろう.

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