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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1805.01378
Günther et al. (2018)
Unmasking the hidden NGTS-3Ab: a hot Jupiter in an unresolved binary system
(隠された NGTS-3Ab の正体を明らかにする:分解されていない連星系中のホットジュピター)

概要

新しい系外惑星 NGTS-3Ab の発見を報告する.この惑星は,分解されていない連星系の主星をトランジットするホットジュピターである.多色測光観測,質量中心,視線速度の相互相関関数分布とbisector inverse slopes (BIS) の合同解析を行い,この三体問題を解いた.

Next Generation Transit Survey (NGTS),SPECULOOS および HAPRS で得られたデータの解析を行い,新しい解析ソフトウェア BLENDFITTER でモデル化を行った.

連星は,NGTS-3A (G6V 矮星),NGTS-3B (K1V 矮星) からなり,この 2 つは 1” 未満の間隔にある.
また惑星 NGTS-3Ab は軌道周期が 1.675 日,1.48 木星半径,2.38 木星質量であり,膨張半径を持つ可能性が示唆される.

ここで強調したいのは,多色測光観測,質量中心と RV CCF 分布からのすべての情報を合わせるだけで,NGTS-3 のような系を分解することが出来るという点である.このような系は,単色の測光観測と視線速度測定だけでは分解することができない.

重要な点として,BIS 相関の存在は blend シナリオを示唆するが,三体目がどちらの恒星を公転しているのかを決定するには不十分だという点が挙げられる.さらに,BIS 相関が検出されなくても,さらなる情報が無ければ blend シナリオは除外できない.BIS を計算する方法の選択は,その相関の測定された有意性に影響を及ぼす場合がある.

広視野のトランジットサーベイの場合は視野内に混入する天体による影響を受けやすいため,ここで提供した知見は,広視野のトランジットサーベイにおいて重要である.

パラメータ

NGTS-3A
有効温度:5600 K
質量:1.017 太陽質量
半径:0.93 太陽半径
スペクトル型:G6V
距離:1010 pc
NGTS-3Ab
半径:1.48 木星半径
質量:2.38 木星質量
密度:木星の平均密度の 0.31 倍
軌道周期:1.6753728 日
NGTS-3B
有効温度:5230 K
質量:0.88 太陽質量
半径:0.77 太陽半径
軌道長半径:500 AU 以上
軌道周期:11000 年以上

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