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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1805.03466
Chakraborty et al. (2018)
Evidence of a Sub-Saturn around EPIC~211945201
(EPIC 211945201 まわりのサブサターンの証拠)

概要

EPIC 211945201 周りにサブサターン惑星が存在する強い証拠について報告する.またシグナルが惑星によるものだと確認した.

EPIC 211945201b はケプラーの K2 ミッションの Campaign 5 と 16 において,惑星候補として検出された.しかし VESPA コードを用いた偽陽性確率計算と測光データを合わせた結果からは,惑星によるシグナルだと確定させるのには不十分であった.

ここでは,EPIC 211945201 の高分散分光フォローアップ観測を,PARAS 分光器を用いて行った,420 日にわたる観測から,合計 19 セットの視線速度データを得た.

解析の結果,シグナルが食連星系によるとする可能性を否定,サブサターン惑星の存在を 2σ で確認した.

惑星質量の上限値は 42 地球質量と推定される.半径の測定値およびこの質量の上限値から,土星に近い密度であると推定される.質量と半径の測定結果に基づいて,全質量中の 60 - 70% が重元素であるという,モデル依存の暫定的な結果を得た.

これまでに存在が確定している惑星のうち,10 - 70 地球質量,4 - 8 地球半径の間にあり,質量と半径が 50% かそれより良い精度で測定されている惑星は数が少なく,今回の発見はその一員に加わる重要な惑星である (この惑星を含めて 23 個のみ)

パラメータ

EPIC 211945201
質量:1.18 太陽質量
半径:1.38 太陽半径
有効温度:6025 K
金属量:[Fe/H] = 0.1
年齢:39.9 億歳
距離:182.6 pc
EPIC 211945201b
軌道周期:19.49213 日
軌道長半径:0.148 AU
質量:27 (+14, -12.6) 地球質量
半径:6.12 地球半径
密度:0.65 g cm-3
EPIC 211945201 系について
K2 Campaign 5 のデータからは,単一のトランジットが検出され,軌道周期は 19.49179 日と推定された (Mayo et al. 2018).また Campaign 16 からは 19.492036 日周期での検出が報告された (Yu et al. 2018).

Petigura et al. (2018) による惑星半径の推定は 6.0 地球半径であり,Mayo et al. (2018) での推定は 5.85 地球半径であった,これらはトランジットのデータのみから推定している.Yu et al. (2018) では 5.3 地球半径としている.

VESPA コードの解析では,トランジット状シグナルが惑星によって引き起こされているという仮説の偽陽性確率が 1% を超え,食連星由来である可能性は ~2% とされた.そのため,高分散分光観測での視線速度測定を行い,シグナルが惑星由来と確認した.

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