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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1805.11117
Vanderburg et al. (2018)
Zodiacal Exoplanets in Time (ZEIT) VII: A Temperate Candidate Super-Earth in the Hyades Cluster
(Zodiacal Exoplanets in Time (ZEIT) VII:ヒアデス星団中の温暖なスーパーアース候補)

概要

若い散開星団中のトランジット系外惑星は,寿命の間に系外惑星がどう進化するかの研究の機会を与えてくれる.

最近のケプラー K2 ミッションによる,若い散開星団中のトランジット惑星の検出によりこの分野は大きな進歩をしている.しかし,これら星団中のトランジット惑星は全て中心星に近い軌道のものであり,輻射が強い状態での惑星進化だけしか研究出来ていなかった.

ここでは,星団中の長周期惑星候補天体の発見を報告する.今回検出した惑星候補天体は HD 183869b であり,ヒアデス星団中にある恒星を公転している.

ケプラーの K2 ミッション中のデータから,一回のトランジットを検出した.トランジット深さからこの惑星候補はスーパーアースサイズで.1.96 地球半径と推定される.中心星は K 型矮星である.
まだ,軌道周期は 72 日以上である (トランジットが 1 回のみしか検出されていないため,軌道周期は確定できていない).

今回は一回のトランジットイベントしか検出されていないため,この惑星候補を高い信頼度で惑星だと確定させることはできない.しかし,K2 データの画像,アーカイブデータ,およびフォローアップ観測結果の解析から,このトランジットイベントが実際にトランジット惑星によるものであることが示唆される.

この惑星候補の軌道パラメータを推定した.もし惑星であった場合,軌道周期は 100 日程度で,地球と同程度の日射を受けていると推定され,71% の確率で恒星周りのハビタブルゾーン内に位置していると考えられる.
もし惑星だと確認されれば,この惑星は散開星団中で発見されている惑星のうち,最も長周期で,最も日射量が低く,最も明るい中心星を持つ惑星となる.

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