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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1509.02210
Turner et al. (2015)
WASP-120b, WASP-122b and WASP-123b: Three newly discovered planets from the WASP-South survey
(WASP-120b, WASP-122b, WASP-123b:WASP-Southサーベイによる3惑星の発見)

概要

SuperWASPプロジェクトの南半球版である、WASP-Southサーベイ (トランジット法を用いた系外惑星探査プロジェクト)によって新たに3つの系外惑星が発見された。

発見された惑星等のパラメータ

WASP-120系

・WASP-120
質量:1.45太陽質量
半径:1.93太陽半径
有効温度:6450 K
金属量:[Fe/H] = -0.05
可視等級が 11.0、スペクトルタイプがF5の恒星である。

・WASP-120b
軌道周期:3.6112706日
軌道長半径:0.0522 AU
軌道離心率:0.059
質量:5.01木星質量
半径:1.515木星半径
有効温度:1890 K

中心星WASP-120の有効温度は、リチウムギャップ (Bohn-Vitense 2004)のレンジ内にあるため、リチウムの存在量から年齢を決定することが出来ない。
恒星の自転周期から年齢を推定する gyrochronology (ジャイロクロノロジー)による年齢推定 (Barnes et al. 2007)を用いると、0.7 ± 0.6 Gyrという値を得た。

年齢を求める手法によって値が大きく異なる。
金属量、平均密度、有効温度を用いた恒星のモデル計算からは、年齢は 2.6 ± 0.5 Gyrと算出された。

WASP-122系

・WASP-122
質量:1.4太陽質量
半径:1.567太陽半径
有効温度:5720 K
金属量:[Fe/H] = 0.32
可視等級が 11.0、スペクトルタイプがG4の恒星である。

・WASP-122b
軌道周期:1.7100567日
軌道長半径:0.03107 AU
軌道離心率:~ 0
質量:1.372木星質量
半径:1.792木星半径
有効温度:1960 K

中心星のWASP-122はリチウム欠乏星であり、そのため年齢は数十億年と推定される(Sestito & Randich 2005)。
ジャイロクロノロジーからは 2.3 ± 1.4 Gyrと推定された。

MCMC法を用いたパラメータ推定では年齢には2つの解があるが、若い方の解である 5.11 Gyrがそれらしいパラメータである。

膨張した半径を持つ系外惑星であり、大気の特徴を決定するための観測ターゲットとして適していると考えられる。

WASP-123系

・WASP-123
質量:1.207太陽質量
半径:1.296太陽半径
有効温度:5740 K
金属量:[Fe/H] = 0.18
可視等級が 11.1、スペクトルタイプがG5の恒星である。

・WASP-123b
軌道周期:2.9776410日
軌道長半径:0.0431 AU
軌道離心率:~ 0
質量:0.92木星質量
半径:1.327木星半径
有効温度:1510 K

こちらの中心星WASP-123も同様にリチウム欠乏星であるため、年齢は数十億年である。
この構成はジャイロクロノロジーでの年齢の較正があまり行われていないパラメータ領域にある(Jeffries 2014)。
恒星のモデルからは、6.9 Gyrという値を得た。

惑星のWASP-123bは典型的なホットジュピターである。

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