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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1807.10621
Khalafinejad et al. (2018)
The atmosphere of WASP-17b: Optical high-resolution transmission spectroscopy
(WASP-17b の大気:可視光高分散透過分光観測)

概要

WASP-17b の大気中からナトリウムの D 線を検出することを目指して,トランジット時の大気透過スペクトルを観測した.

ここでは,単一のトランジットの観測から得られた 37 の高分散スペクトルを解析した.観測は 6.5 m Magellan Telescopes の MIKE 装置を用いた.

Hα 線と Ca II 赤外三重項線の時間変動の解析から,恒星フレアの活動による影響を除去した.その結果,それぞれのナトリウムのラインの中心周辺の波長バンドで超過吸収を検出した (light curve approach).

差分周辺減光と,光度曲線における惑星視線速度の変化をモデリングした.また透過スペクトル中のナトリウムの吸収を直接解析した.これはトランジット中に得られたスペクトルをトランジット外のスペクトルで割ることで得られるものである (division approach).

その後,測定結果を輻射輸送大気モデルと比較した.解析の結果,大気中のナトリウムを暫定的に検出した.前者の light curve approach の手法では吸収は 1.7 ± 0.9%,division approach では 1.3 ± 0.6% と推定された.

測定結果をシンプルな大気モデルと比較した結果,大気温度を 1550 K,0.1 bar での惑星半径を 1.81 木星半径と推定した.

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