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MacPorts を使って Python 3 をインストールしたいの続きです.

Python 3 をインストールしましたが,仕事でエクセルファイルを扱うために専用のモジュールである xlrd が必要だったので,これのインストールを試みました.この xlrd は Python でエクセルを読み込むためのモジュールで,書き出すためには別の xlwt というモジュールが必要になるようです.

今回はとりあえず読み込むだけで良いので,xlrd のみをインストールします.

EasyInstall でインストール出来るらしい

EasyInstall で xlrd を文字通り簡単にインストール出来るらしいので,それを試みました.
% sudo easy_install xlrd
Password: (パスワード入力)
Searching for xlrd
Reading https://pypi.python.org/simple/xlrd/
Best match: xlrd 0.9.4
Downloading https://pypi.python.org/packages/source/x/xlrd/xlrd-0.9.4.tar.gz#md5=911839f534d29fe04525ef8cd88fe865
Processing xlrd-0.9.4.tar.gz
Writing /tmp/easy_install-vG70oP/xlrd-0.9.4/setup.cfg
Running xlrd-0.9.4/setup.py -q bdist_egg --dist-dir /tmp/easy_install-vG70oP/xlrd-0.9.4/egg-dist-tmp-7ubbXJ
zip_safe flag not set; analyzing archive contents...
xlrd.xlsx: module references __file__
Adding xlrd 0.9.4 to easy-install.pth file
Installing runxlrd.py script to /usr/local/bin

Installed /Library/Python/2.7/site-packages/xlrd-0.9.4-py2.7.egg
Processing dependencies for xlrd
Finished processing dependencies for xlrd
ほぼ一瞬で終わりました.
これでインストール出来ているはずでしたが…?


試しにプログラムを実行してみると,以下のようになりました.
% python hogehoge.py
Traceback (most recent call last):
File "hogehoge.py", line XX, in
import xlrd
ImportError: No module named 'xlrd'
「xlrd がありません」と怒られてしまいました.インストール出来ていない様子… (あるいは設定が上手く行っていない)

Python 公式からダウンロード

仕方ないので Python の公式からダウンロードしてインストールすることにしました.
Python 公式の xlrd 配布ページはこちら.
xlrd 0.9.4 : Python Package Index

ここに置かれている,"xlrd-0.9.4.tar.gz" をクリックしてダウンロードします (バージョンの数字は最新版のバージョン次第で変わります).どこか適当なディレクトリに保存してもいいですが,とりあえずはダウンロードフォルダに保存して展開することにします.

そうするとダウンロードフォルダ内に "xlrd-0.9.4" というディレクトリが出来ます.インストールの作業は,このディレクトリ内で行うため,ひとまずこのディレクトリへ移動します.
% cd Downloads/xlrd-0.9.4
ディレクトリの中身を確認します.
% ls
PKG-INFO scripts tests
README.html setup.py xlrd
"setup.py" があることが分かります.

このファイルのヘルプを参照してみます.
% python setup.py --help
Common commands: (see '--help-commands' for more)

setup.py build will build the package underneath 'build/'
setup.py install will install the package

Global options:
--verbose (-v) run verbosely (default)
--quiet (-q) run quietly (turns verbosity off)
--dry-run (-n) don't actually do anything
--help (-h) show detailed help message
--no-user-cfg ignore pydistutils.cfg in your home directory
--command-packages list of packages that provide distutils commands

Information display options (just display information, ignore any commands)
--help-commands list all available commands
--name print package name
--version (-V) print package version
--fullname print -
--author print the author's name
--author-email print the author's email address
--maintainer print the maintainer's name
--maintainer-email print the maintainer's email address
--contact print the maintainer's name if known, else the author's
--contact-email print the maintainer's email address if known, else the
author's
--url print the URL for this package
--license print the license of the package
--licence alias for --license
--description print the package description
--long-description print the long package description
--platforms print the list of platforms
--classifiers print the list of classifiers
--keywords print the list of keywords
--provides print the list of packages/modules provided
--requires print the list of packages/modules required
--obsoletes print the list of packages/modules made obsolete

usage: setup.py [global_opts] cmd1 [cmd1_opts] [cmd2 [cmd2_opts] ...]
or: setup.py --help [cmd1 cmd2 ...]
or: setup.py --help-commands
or: setup.py cmd --help
というわけで,"setup.py install" を実行すると xlrd のセットアップが出来るはずです.
% python setup.py install
running install
running build
running build_py
running build_scripts
running install_lib
creating /opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.3/lib/python3.3/site-packages/xlrd
error: could not create '/opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.3/lib/python3.3/site-packages/xlrd': Permission denied
…Permission denied と出てインストールが出来ませんでした.管理者権限が必要な模様です.なのでこっちで再実行してみます.
% sudo python setup.py install
Password: (パスワード入力)
running install
running build
running build_py
running build_scripts
running install_lib
creating /opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.3/lib/python3.3/site-packages/xlrd

(途中省略)

Writing /opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.3/lib/python3.3/site-packages/xlrd-0.9.4-py3.3.egg-info
これで無事 xlrd をインストールすることができ,ちゃんと動くことも確認しました.



今回の作業に際して参考にしたサイト:

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仕事の関係上 Python 3 をインストールする必要がありましたが,これまで Python 2 どころか Python そのものを触ったことすらありませんでした.それに加えて Python でエクセルファイルを取り扱う必要もあるということで,いろいろと作業環境を構築する必要がありました.

というわけで,まずはMac への Python 3 のインストールを試みました.

MacPorts のアップデート

と言いつつここまでろくに何もアップデートしていなかったので,インストールするための準備すらなっていませんでした.

Python のインストールには MacPorts か Homebrew が良いとされていますが,今回は MacPorts を用いてインストールを試みました.この Macports はアップデートしないといけないみたいですが,全然していなかったのでそれから行います.

アップデートは以下のように管理者権限で,"port selfupdate" を実行すれば OK.
% sudo port selfupdate
Password: (パスワード入力)
---> Updating MacPorts base sources using rsync
MacPorts base version 2.3.3 installed,
MacPorts base version 2.3.4 downloaded.
---> Updating the ports tree
---> MacPorts base is outdated, installing new version 2.3.4
Installing new MacPorts release in /opt/local as root:admin; permissions 0755


The ports tree has been updated. To upgrade your installed ports, you should run
port upgrade outdated
数分程度ごちゃごちゃと表示が出ましたが,しばらくしてアップデートは終了しました.

Python 3 のインストール

次に Python 3 のインストールを試みます.

Mac にはデフォルトで Python 2 が入っているということなので,とりあえず現在のバージョンを確認してみます.
% python --version
Python 2.7.10
Python 2.7.10 が入っていることが分かりました.

ここで新しく Python 3 を入れてみます.同じく sudo で "port install" を実行.今回は Python 3.3 をインストールすることにし,install の後には "python33" を指定します.
% sudo port install python33
Password: (パスワード入力)
---> Fetching archive for ncurses
---> Attempting to fetch ncurses-6.0_0.darwin_14.x86_64.tbz2 from https://packages.macports.org/ncurses
---> Attempting to fetch ncurses-6.0_0.darwin_14.x86_64.tbz2.rmd160 from https://packages.macports.org/ncurses
---> Installing ncurses @6.0_0
---> Cleaning ncurses
---> Deactivating ncurses @5.9_2
---> Cleaning ncurses
---> Activating ncurses @6.0_0
---> Cleaning ncurses

(途中省略)

---> Installing python33 @3.3.6_6
---> Activating python33 @3.3.6_6

To make this the default Python or Python 3 (i.e., the version run by the
'python' or 'python3' commands), run one or both of:

sudo port select --set python python33
sudo port select --set python3 python33

---> Cleaning python33
---> Updating database of binaries
---> Scanning binaries for linking errors

(途中省略)

---> Updating database of binaries
---> Scanning binaries for linking errors
---> No broken files found.
このように長々とログが出てインストールが完了します.そこそこの時間がかかりました.

さてログの途中に以下のメッセージが出ています.
To make this the default Python or Python 3 (i.e., the version run by the
'python' or 'python3' commands), run one or both of:

sudo port select --set python python33
sudo port select --set python3 python33
これに従って,Python 3.3 をデフォルトにするために,以下のコマンドを実行しました.
% sudo port select --set python python33
Password: (パスワードを入力)
Selecting 'python33' for 'python' succeeded. 'python33' is now active.
これで Python 3.3 の方がデフォルトになり,"python" を打った時に Python 3.3 を選択してくれるようになりました.



続き:
エクセル読み込み用ツールの xlrd をインストールしたい


今回の作業に際して参考にしたサイト:
MacPortsを使ってPython3.4をインストール - Yo Yo hey Yo

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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1604.01411
De Rosa et al. (2016)
Spectroscopic characterization of HD 95086 b with the Gemini Planet Imager
(Gemini Planet Imager を用いた HD 95086b の分光学的同定)

概要

Gemini Planet Imager (GPI) を用いて,若い系外惑星 HD 95086b の観測を行った.観測は,H バンド (1.5 - 1.8 µm) の測光観測と,K1 バンド (1.9 - 2.2 µm) の分光観測を行った.

観測の結果,H バンドでの強度はこれまでの観測と比較して大きく改善された.
また,低分解能 (λ/δλ ~ 66) の K1 スペクトルは,測定の不定性の範囲内で特徴のない分布であった.また,雲の多い大気と整合的な,単調増加の擬似連続スペクトル (pseudo-continuum) であった.
※注釈
擬似連続スペクトルとは,本来は線スペクトルの集合であるがそれが密集しているために,擬似的に連続スペクトルとして観測されるスペクトルのこと.

これらの結果を過去の L' バンドの測光観測と合わせ,他の若い惑星質量天体と褐色矮星のスペクトルエネルギー分布 (Spectral energy distribution, SED) と比較した.

HD 95086b は,HR 8799c, d, 2MASS J12073346-3932539b と似た L' 等級を示すにも関わらず,K1 - L' のカラーは赤っぽい値を示すことが分かった.

近赤外線のみを考えた場合,HD 95086b は 2MASS J2244316+204343 と 2MASS J21481633+4003594 (褐色矮星) と類似していることが分かった.この 2 つの天体はどちらもダストを多く含む大気を持っていると推定されている.

形態学的には,HD 95086b の SED は低温 (有効温度 800 - 1300 K) ,低表面重力でよくフィット出来る.この温度領域は L/T transition と整合的であるが,この天体のスペクトル型は 早期 L 型と晩期 T 型の間であまりよく制限されていない.


HD 95086b は,この部類の最も赤っぽい天体の一つとして,現在の我々が持っている若い惑星の大気特性の理解に対する重要な観測的なベンチマークとなると考えられる.

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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1604.00958
Fry et al. (2016)
Radioactive Iron Rain: Transporting 60Fe in Supernova Dust to the Ocean Floor
(放射性の鉄の雨:超新星ダスト中の鉄60の海洋底への輸送)

概要

これまでの幾つかの研究で,鉄60 (60Fe) の堆積が報告されている.この鉄60は地球近傍で発生した超新星起源のものと考えられ,地球の各地で異なる集積度であることが分かっている.

ここでは,太陽圏内に入った鉄60を含む星間塵が地球の海底にどう蓄積するのかについて考察した.堆積に至るための過程に,磁場の影響,到達の方向,風・海洋の循環などを考慮した.

その結果,最終的な分布には,超新星起源の物質が地球大気の中間圏・下部熱圏の通過が最も影響を及ぼすことが分かった.また,一様分布を仮定していた過去の研究の,超新星までの距離の推定は良い近似であることが分かった.

堆積物の表面分布の効果を含んだ結果,原因となった超新星は 46 (+10, -6) pc の距離で,質量が 8 - 10 太陽質量の恒星が起こした単一の超新星であることが示唆された.これは,Tuc-Hor steller group 内で,~ 2.8 Myr 前に発生した超新星からの物質が,~ 2.2 Myr 前に地球に到達したと考えるものと整合的な結果である.

超新星起源の塵は方向の情報を保っており,月のような不活性な天体では超新星起源の物質の分布は非等方的になっているだろうと予測される.そのため原理的には超新星の方向の示唆に使うことが出来る.

特に,現存する複数の月のサンプルには,測定可能なだけの鉄60の集積度の差異が存在することを予言する.
※補足
"Tuc-Hor" は "Tucana" と "Horologium" であり,それぞれ「きょしちょう座」と「とけい座」を意味する.Tuc-Hor steller group は,きょしちょう座ととけい座にまたがる領域に存在する恒星の集団のことである.

研究背景

近傍超新星の地球への影響

超新星は,銀河系の中では 100年に 1 - 3回発生する (Adams et al. 2013).

これらの超新星は地球に影響を及ぼす可能性があり,例えば鉄60やプルトニウム244 (244Pu) などを調べることで影響が分かると考えられる.ここでは鉄60に注目する.プルトニウム244については,Wallner et al. (2000, 2004, 2015) を参照.

鉄60異常の先行研究

Knie et al. (1999) では,太平洋の赤道域の海底から採取した鉄マンガンクラスト (ferro-manganese (Fe-Mn) crust) に,鉄60の存在量の異常があることを報告している.これは形成時期にすると ~ 2.2 Myr 前に相当する.

Knie et al. (2004) ではさらに詳細な報告がなされ,流束は 1.41 × 106 atoms cm-2 であるとしている.

その後,Fitoussi et al. (2008) ではこれらの結果を追確認しているが,北大西洋海底からのサンプルでは先行研究を補強するような結果が得られなかったと報告している.

さらに鉄60の異常は,月サンプルからも報告されている (Cook et al. 2009).しかし月のレゴリスの特性上,異常なシグナルのみが検出され,以上が発生した時期やその際の流束は不明である.

また,Feige (2014) では,南インド洋海底のサンプルからも鉄60の異常を検出し,流束は 1.42 × 107 atoms cm-2 と報告している.

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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1603.09352
Andrews et al. (2016)
Ringed Substructure and a Gap at 1 AU in the Nearest Protoplanetary Disk
(最も近い原始惑星系円盤内のリング状構造と 1 AU におけるギャップ)

概要

Atacama Large Millimeter/submillimeter Array (アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計,ALMA) を用いて,太陽系に最も近いガスが豊富な原始惑星系円盤であるうみへび座TW星 (TW Hya) の 870 µm 連続光の観測を行った.この観測ではミリメートルサイズの粒子をトレースすることが出来る.また観測の空間スケールは ~ 1 AU (20 mas) である.

観測の結果,明るい帯状の部分と,暗いリング状の同心円の下部構造が発見された.それぞれのコントラストは 5 - 30 %であった.

この構造は,おそらくは局所的なガス圧の極大によって,粒子の内向き移動が減速されているか,止められていることによる集積に起因するものと考えられる.

観測された円盤構造の特徴は,主要な揮発性物質が凝集する温度の位置に近い場所にある.しかし,観測された小さい輝度コントラストは,磁化した円盤の進化に対応している可能性もある.

またその他の構造として,~ 1 AU に暗いリング状構造が検出された.これは円盤と若い惑星の相互作用によって形成されたものである可能性がある.

おうし座HL星との比較

これと似たような構造が,同じく ALMA による観測で,より若い天体であるおうし座HL星 (HL Tau) でも検出されている (ALMA Partnership 2015).しかし今回の結果は,それとは外見的な類似にすぎない.

TW Hya の暗いリング状構造は,HL Tau と比較して浅く狭い構造である.仮に TW Hya が HL Tau と同じ距離 (~ 140 pc) にあったとすると,今回観測された 22 AU 付近の構造しか分解できないだろうと考えられる.
なお TW Hya は 54 ± 6 pc の距離にあり (van Leeuwen 2007),年齢は ~ 10 Myr (Weinberger et al. 2013など) である.

発見された構造

円盤内側では,~ 1 AU に暗いリング構造が発見された.この構造は周囲より 30%深い.

円盤の外側では,22, 37, 43 AU の位置に暗いリングが発見された.これらの暗い特徴は狭く,1 - 6 AU 程度であり,周囲より 5 - 20%だけ暗い.

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