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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1812.11785
Suzuki et al. (2018)
Microlensing Results Challenge the Core Accretion Runaway Growth Scenario for Gas Giants
(マイクロレンズの結果のガス惑星のコア降着暴走成長シナリオへの困難)
コア降着理論における巨大惑星の暴走ガス降着過程は,中間的な質量を持つ巨大惑星の欠乏を予測するが,これはマイクロレンズでの系外惑星探査の結果には見られない.特に,惑星と中心星の質量比が 10-4 〜 4 × 10-4 惑星系は,コア降着モデルではマイクロレンズ観測から示唆される量よりも 10 倍少ないことが予測される.
この観測と理論の食い違いは,巨大ガス惑星形成は既存のコア降着モデルではこれまで見逃されてきた過程を含む可能性があること,あるいは惑星形成環境は中心星の質量の関数として大きく変化する可能性があることを示唆している.
原始惑星系円盤の粘性と厚みが変化した場合はこの矛盾の大きさを減少させることができるが,そのような変化を加えた場合,より大きい質量比と小さい質量比の両方の領域で,マイクロレンズでの観測結果やその他の観測結果と矛盾を来す可能性がある.
ここで見られる観測と理論モデルの不一致の解決は,系外惑星の居住可能性において重要な意味を持つ可能性がある.これは,巨大惑星への暴走ガス降着過程は我々の内部太陽系への水の輸送の引き金となった可能性があることが示唆されているためである.そのため,巨大惑星形成を理解することは,ハビタブル惑星の存在頻度を決定するのに役立つ可能性がある.
arXiv:1812.11785
Suzuki et al. (2018)
Microlensing Results Challenge the Core Accretion Runaway Growth Scenario for Gas Giants
(マイクロレンズの結果のガス惑星のコア降着暴走成長シナリオへの困難)
概要
重力マイクロレンズによる観測で測定された惑星-恒星の質量比の分布を,惑星の種族合成モデルからコア降着理論で予測される分布と比較した.コア降着理論における巨大惑星の暴走ガス降着過程は,中間的な質量を持つ巨大惑星の欠乏を予測するが,これはマイクロレンズでの系外惑星探査の結果には見られない.特に,惑星と中心星の質量比が 10-4 〜 4 × 10-4 惑星系は,コア降着モデルではマイクロレンズ観測から示唆される量よりも 10 倍少ないことが予測される.
この観測と理論の食い違いは,巨大ガス惑星形成は既存のコア降着モデルではこれまで見逃されてきた過程を含む可能性があること,あるいは惑星形成環境は中心星の質量の関数として大きく変化する可能性があることを示唆している.
原始惑星系円盤の粘性と厚みが変化した場合はこの矛盾の大きさを減少させることができるが,そのような変化を加えた場合,より大きい質量比と小さい質量比の両方の領域で,マイクロレンズでの観測結果やその他の観測結果と矛盾を来す可能性がある.
ここで見られる観測と理論モデルの不一致の解決は,系外惑星の居住可能性において重要な意味を持つ可能性がある.これは,巨大惑星への暴走ガス降着過程は我々の内部太陽系への水の輸送の引き金となった可能性があることが示唆されているためである.そのため,巨大惑星形成を理解することは,ハビタブル惑星の存在頻度を決定するのに役立つ可能性がある.
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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1812.09406
Bakos et al. (2018)
HATS-71b: A giant planet transiting an M3 dwarf star in TESS Sector 1
(HATS-71b:TESS Sector 1 での M3 矮星をトランジットする巨大惑星)
中心星の HATS-71 は,ホットジュピターを持つ M 型矮星の中では最も低温な恒星である.トランジット深さは 4.7% で,他の確定したトランジット惑星を持つ系でのトランジット深さよりも大きい.
この惑星は,地上からの HATSouth トランジットサーベイで惑星候補として同定されたものであり.地上からの測光観測,分光観測,および撮像観測で存在が確定した.また NASA の TESS ミッションでも観測されており (TIC 234523599),TESS の測光観測データも解析に使用した.
その結果,HATS-71b は,1.080 木星半径,0.45 木星質量 (95% 信頼度の上限値は 0.81 木星質量) と測定された.中心星は 0.569 太陽質量,0.5161 太陽半径である.
Gaia DR2 で公開されたデータでは,ヘルツシュプルング・ラッセル図での連星主系列の近く,恒星の連星の伴星が存在していることが示唆される.参照可能なデータを用いたモデリングでは,伴星は 0.24 太陽質量と推定される.しかし伴星が存在することを示す直接的な分光学的・撮像的証拠は得られていない.もし恒星の伴星が存在していた場合でも,惑星の半径と質量の推定値に大きな影響はない.
arXiv:1812.09406
Bakos et al. (2018)
HATS-71b: A giant planet transiting an M3 dwarf star in TESS Sector 1
(HATS-71b:TESS Sector 1 での M3 矮星をトランジットする巨大惑星)
概要
HATS-71b の発見について報告する.中心星の HATS-71 は,ホットジュピターを持つ M 型矮星の中では最も低温な恒星である.トランジット深さは 4.7% で,他の確定したトランジット惑星を持つ系でのトランジット深さよりも大きい.
この惑星は,地上からの HATSouth トランジットサーベイで惑星候補として同定されたものであり.地上からの測光観測,分光観測,および撮像観測で存在が確定した.また NASA の TESS ミッションでも観測されており (TIC 234523599),TESS の測光観測データも解析に使用した.
その結果,HATS-71b は,1.080 木星半径,0.45 木星質量 (95% 信頼度の上限値は 0.81 木星質量) と測定された.中心星は 0.569 太陽質量,0.5161 太陽半径である.
Gaia DR2 で公開されたデータでは,ヘルツシュプルング・ラッセル図での連星主系列の近く,恒星の連星の伴星が存在していることが示唆される.参照可能なデータを用いたモデリングでは,伴星は 0.24 太陽質量と推定される.しかし伴星が存在することを示す直接的な分光学的・撮像的証拠は得られていない.もし恒星の伴星が存在していた場合でも,惑星の半径と質量の推定値に大きな影響はない.
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1812.09242
Luque et al. (2018)
Detection and characterization of an ultra-dense sub-Neptune planet orbiting the Sun-like star HD 119130
(太陽類似星 HD 119130 を公転する非常に高密なサブネプチューン惑星の検出と特徴付け)
今回発見された惑星 HD 119130b はウォームサブネプチューンであり,17 日の周期で,V = 9.9 の G3V 星を公転している.中心星は 1.00 太陽質量,1.09 太陽半径である.
ケプラー K2 の測光観測と CARMENES を用いた分光観測から,惑星は 2.63 地球半径,24.5 地球質量と測定され.平均密度は 7.4 g cm-3 と推定される.これまでに分かっている中で最も高密度なサブネプチューン惑星である.
また,中心星の視線速度に線形の傾向が存在するのを検出した.惑星による視線速度の変動だと仮定すると,長周期で最小質量が 33 地球質量程度の惑星だと考えられる.もしこれが惑星によるものだと確定した場合,Kozai-Lidov 振動由来の惑星移動で HD 119130b が形成されたという形成シナリオを支持する.
距離:114.29 pc
有効温度:5725 K
金属量:[Fe/H] = 0.07
質量:1.00 太陽質量
半径:1.09 太陽半径
年齢:68 億歳
軌道離心率:0.04
質量:24.5 地球質量
半径:2.63 地球半径
密度:7.4 g cm-3
軌道長半径:0.13 au
平衡温度:795 K
日射量:地球の 67.0 倍
arXiv:1812.09242
Luque et al. (2018)
Detection and characterization of an ultra-dense sub-Neptune planet orbiting the Sun-like star HD 119130
(太陽類似星 HD 119130 を公転する非常に高密なサブネプチューン惑星の検出と特徴付け)
概要
ケプラー K2 ミッションの Campaign 17 の観測データ中からのトランジット惑星の発見と特徴付けについて報告する.今回発見された惑星 HD 119130b はウォームサブネプチューンであり,17 日の周期で,V = 9.9 の G3V 星を公転している.中心星は 1.00 太陽質量,1.09 太陽半径である.
ケプラー K2 の測光観測と CARMENES を用いた分光観測から,惑星は 2.63 地球半径,24.5 地球質量と測定され.平均密度は 7.4 g cm-3 と推定される.これまでに分かっている中で最も高密度なサブネプチューン惑星である.
また,中心星の視線速度に線形の傾向が存在するのを検出した.惑星による視線速度の変動だと仮定すると,長周期で最小質量が 33 地球質量程度の惑星だと考えられる.もしこれが惑星によるものだと確定した場合,Kozai-Lidov 振動由来の惑星移動で HD 119130b が形成されたという形成シナリオを支持する.
パラメータ
HD 119130
スペクトル型:G3V距離:114.29 pc
有効温度:5725 K
金属量:[Fe/H] = 0.07
質量:1.00 太陽質量
半径:1.09 太陽半径
年齢:68 億歳
HD 119130b
軌道周期:16.9841 日軌道離心率:0.04
質量:24.5 地球質量
半径:2.63 地球半径
密度:7.4 g cm-3
軌道長半径:0.13 au
平衡温度:795 K
日射量:地球の 67.0 倍
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1812.09264
Anderson et al. (2018)
The discovery of WASP-134b, WASP-134c, WASP-137b, WASP-143b and WASP-146b: three hot Jupiters and a pair of warm Jupiters orbiting Solar-type stars
(WASP-134b, WASP-134c, WASP-137b, WASP-143b と WASP-146b の発見:3 つのホットジュピターと太陽型星を公転するウォームジュピターのペア)
発見されたのは,やや明るい太陽型星の周りを公転する惑星である.WASP-137b, WASP-143b, WASP-146b は典型的なホットジュピターである.
WASP-134 は金属量豊富 ([Fe/H] = 0.40) な G4 星で,2 つの温暖な木星型惑星 WASP-134b と WASP-134c を持つ.WASP-134b のロシター効果の測定から,惑星の軌道は恒星の自転軸から -44 度傾いていることが判明した.
WASP-134 系は,短周期の巨大惑星の近くの軌道に別の巨大惑星が存在している希少な例である.高軌道離心率経由の惑星移動よりも,その場形成か円盤内の移動の方が,この系の形成シナリオとしてもっともらしいと考えられる.
有効温度:5574 K
半径:1.175 太陽半径
軌道離心率:0.1447
質量:1.412 木星質量
半径:0.988 木星半径
密度:1.47 木星密度
軌道長半径:0.0956 AU
平衡温度:953 K
恒星の自転軸と惑星の公転軸の成す角:−43.7°
軌道離心率:0.173
最小質量:0.70 木星質量
2 つの木星型惑星を持つ.WASP-134b はやや離心率が大きく,公転軸は恒星の自転軸から傾いている.また WASP-134c も離心率が大きい.
ホットジュピターやウォームジュピターが,その近くに別の巨大ガス惑星を持つという系は珍しい.この観点では,この系は HAT-P-46 系に類似している (Hartmen et al. 2014).ただし HAT-P-46 系では HAT-P-46b と c の検出が報告されているが,HAT-P-46c についてはさらなる視線速度のモニタリングが必要とされている.
存在が確定している中では,ホットジュピター/ウォームジュピターがさらなる巨大惑星を持つ系は 2 つ目の惑星は非常に遠方の軌道を持つものが多い.例えば HAT-P-17 系では,HAT-P-17c は軌道周期が 1610 日である (Howard et al. 2012).1 AU より近い距離にあることは希少である.
有効温度:6127 K
半径:1.52 太陽半径
軌道離心率:0
質量:0.681 木星質量
半径:1.27 木星半径
密度:0.333 木星密度
軌道長半径:0.0519 AU
平衡温度:1601 K
有効温度:6042 K
半径:1.013 太陽半径
軌道離心率:0
質量:0.725 木星質量
半径:1.234 木星半径
密度:0.382 木星密度
軌道長半径:0.0490 AU
平衡温度:1325 K
有効温度:5894 K
半径:1.232 太陽半径
軌道離心率:0
質量:1.11 木星質量
半径:1.228 木星半径
密度:0.604 木星密度
軌道長半径:0.0451 AU
平衡温度:1486 K
arXiv:1812.09264
Anderson et al. (2018)
The discovery of WASP-134b, WASP-134c, WASP-137b, WASP-143b and WASP-146b: three hot Jupiters and a pair of warm Jupiters orbiting Solar-type stars
(WASP-134b, WASP-134c, WASP-137b, WASP-143b と WASP-146b の発見:3 つのホットジュピターと太陽型星を公転するウォームジュピターのペア)
概要
WASP サーベイでの 5 個の惑星の発見について報告する.発見されたのは,やや明るい太陽型星の周りを公転する惑星である.WASP-137b, WASP-143b, WASP-146b は典型的なホットジュピターである.
WASP-134 は金属量豊富 ([Fe/H] = 0.40) な G4 星で,2 つの温暖な木星型惑星 WASP-134b と WASP-134c を持つ.WASP-134b のロシター効果の測定から,惑星の軌道は恒星の自転軸から -44 度傾いていることが判明した.
WASP-134 系は,短周期の巨大惑星の近くの軌道に別の巨大惑星が存在している希少な例である.高軌道離心率経由の惑星移動よりも,その場形成か円盤内の移動の方が,この系の形成シナリオとしてもっともらしいと考えられる.
パラメータ
WASP-134 系
WASP-134
質量:1.130 太陽質量有効温度:5574 K
半径:1.175 太陽半径
WASP-134b
軌道周期:10.1467583 日軌道離心率:0.1447
質量:1.412 木星質量
半径:0.988 木星半径
密度:1.47 木星密度
軌道長半径:0.0956 AU
平衡温度:953 K
恒星の自転軸と惑星の公転軸の成す角:−43.7°
WASP-134c
軌道周期:70.01 日軌道離心率:0.173
最小質量:0.70 木星質量
WASP-134 系の特徴
中心星 WASP-134 は金属量が豊富な恒星で,[Fe/H] = 0.40 である.2 つの木星型惑星を持つ.WASP-134b はやや離心率が大きく,公転軸は恒星の自転軸から傾いている.また WASP-134c も離心率が大きい.
ホットジュピターやウォームジュピターが,その近くに別の巨大ガス惑星を持つという系は珍しい.この観点では,この系は HAT-P-46 系に類似している (Hartmen et al. 2014).ただし HAT-P-46 系では HAT-P-46b と c の検出が報告されているが,HAT-P-46c についてはさらなる視線速度のモニタリングが必要とされている.
存在が確定している中では,ホットジュピター/ウォームジュピターがさらなる巨大惑星を持つ系は 2 つ目の惑星は非常に遠方の軌道を持つものが多い.例えば HAT-P-17 系では,HAT-P-17c は軌道周期が 1610 日である (Howard et al. 2012).1 AU より近い距離にあることは希少である.
WASP-137 系
WASP-137
質量:1.22 太陽質量有効温度:6127 K
半径:1.52 太陽半径
WASP-137b
軌道周期:3.9080284 日軌道離心率:0
質量:0.681 木星質量
半径:1.27 木星半径
密度:0.333 木星密度
軌道長半径:0.0519 AU
平衡温度:1601 K
WASP-143 系
WASP-143
質量:1.096 太陽質量有効温度:6042 K
半径:1.013 太陽半径
WASP-143b
軌道周期:3.7788730 日軌道離心率:0
質量:0.725 木星質量
半径:1.234 木星半径
密度:0.382 木星密度
軌道長半径:0.0490 AU
平衡温度:1325 K
WASP-146 系
WASP-146
質量:1.06 太陽質量有効温度:5894 K
半径:1.232 太陽半径
WASP-146b
軌道周期:3.3969440 日軌道離心率:0
質量:1.11 木星質量
半径:1.228 木星半径
密度:0.604 木星密度
軌道長半径:0.0451 AU
平衡温度:1486 K
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。
arXiv:1812.07668
Espinoza et al. (2018)
HATS-54b-HATS-58Ab: five new transiting hot Jupiters including one with a possible temperate companion
(HATS-54b-HATS-58Ab:温暖な近隣惑星を伴っているかもしれない惑星を含む 5 つの新しいトランジットホットジュピター)
発見された惑星の平衡温度の範囲は 1350 - 1750 K で,提案されている半径膨張効率の範囲内である.
HATS-58 系は 2 つの恒星からなる系で,伴星は Gaia の DR2 のデータを元に検出された.惑星が公転しているのは,明るい方の HATS-58A である.
HATS-56b は,視線速度が著しい二次関数的特徴を示す.これを系内のさらなる惑星による重力的な影響によるものと解釈すると,815 日程度の軌道周期を持つ HATS-56c が存在する可能性がある.惑星だと解釈した場合の HATS-56c の最小質量は 5.11 木星質量であり,アルベドをゼロとすると平衡温度は 332 K とハビタブルゾーンの近くを公転している.
HATS-56c の存在を確定させるためには,特に今後 2 年間におけるさらなる視線速度の追加観測が必要である.
半径:1.317 太陽半径
有効温度:5702 K
金属量:[Fe/H] = 0.396
光度:1.631 太陽光度
年齢:66.0 億歳
距離:769 pc
軌道離心率:0.126 未満
質量:0.76 木星質量
半径:1.067 木星半径
軌道長半径:0.03763 AU
平衡温度:1625 K
半径:1.126 太陽半径
有効温度:6214 K
金属量:[Fe/H] = 0.108
光度:1.694 太陽光度
年齢:4.0 億歳
距離:623.6 pc
軌道離心率:0.092 未満
質量:0.921 木星質量
半径:1.251 木星半径
軌道長半径:0.05412 AU
平衡温度:1367 K
半径:2.201 太陽半径
有効温度:6536 K
金属量:[Fe/H] = 0.190
光度:7.90 太陽光度
年齢:18.94 億歳
距離:577.1 pc
軌道離心率:0.019 未満
質量:0.602 木星質量
半径:1.688 木星半径
軌道長半径:0.06043 AU
平衡温度:1902 K
半径:0.960 太陽半径
有効温度:5587 K
金属量:[Fe/H] = 0.268
光度:0.805 太陽光度
年齢:25 億歳
距離:280.0 pc
軌道離心率:0.028 未満
質量:3.147 木星質量
半径:1.139 木星半径
軌道長半径:0.03493 AU
平衡温度:1413.4 K
半径:1.433 太陽半径
有効温度:7175 K
光度:4.89 太陽光度
年齢:3.1 億歳
距離:492 pc
軌道離心率:0.168 未満
質量:1.03 木星質量
半径:1.095 木星半径
軌道長半径:0.05798 AU
平衡温度:1721 K
arXiv:1812.07668
Espinoza et al. (2018)
HATS-54b-HATS-58Ab: five new transiting hot Jupiters including one with a possible temperate companion
(HATS-54b-HATS-58Ab:温暖な近隣惑星を伴っているかもしれない惑星を含む 5 つの新しいトランジットホットジュピター)
概要
HATSouth プロジェクトでの 5 個の新しいトランジットするホットジュピターの発見を報告する.発見された惑星の平衡温度の範囲は 1350 - 1750 K で,提案されている半径膨張効率の範囲内である.
HATS-58 系は 2 つの恒星からなる系で,伴星は Gaia の DR2 のデータを元に検出された.惑星が公転しているのは,明るい方の HATS-58A である.
HATS-56b は,視線速度が著しい二次関数的特徴を示す.これを系内のさらなる惑星による重力的な影響によるものと解釈すると,815 日程度の軌道周期を持つ HATS-56c が存在する可能性がある.惑星だと解釈した場合の HATS-56c の最小質量は 5.11 木星質量であり,アルベドをゼロとすると平衡温度は 332 K とハビタブルゾーンの近くを公転している.
HATS-56c の存在を確定させるためには,特に今後 2 年間におけるさらなる視線速度の追加観測が必要である.
パラメータ
HATS-54 系
HATS-54
質量:1.097 太陽質量半径:1.317 太陽半径
有効温度:5702 K
金属量:[Fe/H] = 0.396
光度:1.631 太陽光度
年齢:66.0 億歳
距離:769 pc
HATS-54b
軌道周期:2.5441828 日軌道離心率:0.126 未満
質量:0.76 木星質量
半径:1.067 木星半径
軌道長半径:0.03763 AU
平衡温度:1625 K
HATS-55 系
HATS-55
質量:1.1955 太陽質量半径:1.126 太陽半径
有効温度:6214 K
金属量:[Fe/H] = 0.108
光度:1.694 太陽光度
年齢:4.0 億歳
距離:623.6 pc
HATS-55b
軌道周期:4.2042001 日軌道離心率:0.092 未満
質量:0.921 木星質量
半径:1.251 木星半径
軌道長半径:0.05412 AU
平衡温度:1367 K
HATS-56 系
HATS-56
質量:1.573 太陽質量半径:2.201 太陽半径
有効温度:6536 K
金属量:[Fe/H] = 0.190
光度:7.90 太陽光度
年齢:18.94 億歳
距離:577.1 pc
HATS-56b
軌道周期:4.324799 日軌道離心率:0.019 未満
質量:0.602 木星質量
半径:1.688 木星半径
軌道長半径:0.06043 AU
平衡温度:1902 K
HATS-57 系
HATS-57
質量:1.026 太陽質量半径:0.960 太陽半径
有効温度:5587 K
金属量:[Fe/H] = 0.268
光度:0.805 太陽光度
年齢:25 億歳
距離:280.0 pc
HATS-57b
軌道周期:2.3506210 日軌道離心率:0.028 未満
質量:3.147 木星質量
半径:1.139 木星半径
軌道長半径:0.03493 AU
平衡温度:1413.4 K
HATS-58 系
HATS-58A
質量:1.461 太陽質量半径:1.433 太陽半径
有効温度:7175 K
光度:4.89 太陽光度
年齢:3.1 億歳
距離:492 pc
HATS-58Ab
軌道周期:4.2180896 日軌道離心率:0.168 未満
質量:1.03 木星質量
半径:1.095 木星半径
軌道長半径:0.05798 AU
平衡温度:1721 K