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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1811.05292
Hellier et al. (2018)
WASP-166b: a bloated super-Neptune transiting a V = 9 star
(WASP-166b:V = 9 の恒星をトランジットする膨張したスーパーネプチューン)

概要

スーパーネプチューン WASP-166b の発見について報告する.この惑星は,いわゆる “Neptune desert” の中に存在する希少な天体であるように思われる.

惑星の表面重力が小さく,また中心星が明るいのため,大気の特徴付けを行う観測対象として適している.視線速度の測定では,恒星の磁気活動によると思われる変動が見られた.

パラメータ

WASP-166
スペクトル型:F9
有効温度:6050 K
金属量:[Fe/H] = 0.19
質量:1.10 太陽質量
半径:1.22 太陽半径
WASP-166b
軌道周期:5.443526 日
質量:0.102 木星質量
半径:0.63 木星半径
軌道長半径:0.0642 AU
平衡温度:1270 K

ロシター効果の測定から,恒星の自転軸と惑星の公転軸の確度は -3 ± 5 度と推定される.

Neptune desert 中の惑星

この惑星は質量が 1.9 海王星質量であり,WASP サーベイで発見された中では最も低質量な惑星である.半径はやや膨張している.

これまでに発見されている系外惑星の軌道周期と半径の分布では,軌道周期 5 日未満にはホットネプチューンと呼ばれる惑星が存在せず,軌道周期 10 日未満でも存在個数が少ないという "Neptune desert" の存在が知られている (Mazeh et al. 2016).この特徴を明確にするため,惑星が受ける日射量と惑星質量のプロットに今回発見された WASP-166b を図示すると,分布の空白地帯のちょうど真ん中に来る.

この砂漠領域は,内側に移動する惑星への中心星からの輻射の結果だろうと考えられている (Sestovic et al. 2018,Owen & Lai 2018など).木星質量の惑星は光蒸発を生き延び,潮汐軌道崩壊で内側へ移動し続けることが出来るが,表面重力の小さい海王星惑星は蒸発してしまう.

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