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日々の感想などどうでもよいことを書き連ねるためだけのブログ。
論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1905.07781
Jackson et al. (2019)
Variability in the Atmosphere of the Hot Jupiter Kepler-76b
(ホットジュピターケプラー76b の大気中の変動性)

概要

系外ガス惑星の位相曲線と二次食は惑星の大気組成と気象の診断方法であり,ケプラーによる長い観測期間と高精度の測光は,そのデータセットから位相曲線の変動を探るのに適している.位相曲線の変動は,大気力学に対するさらなる考察をもたらす.

ホットジュピターであるケプラー76b の観測は 1000 日以上にも及び,この惑星の大気の変動を探るための良いデータセットが存在している.ここでは,データ中からこの惑星の二次食を発見したことを報告する,

二次食の深さは 87 ppm であり,これは惑星の有効温度が 2830 K であることに相当する.この結果は,この惑星の大気放射と反射率に変動が存在していることを明確に示唆している

この惑星の位相曲線の振幅は典型的には 50.5 ppm であったが,数十日にわたって 35 - 70 ppm の間を変動していることが分かった.
またホットジュピターには一般的なことだが,この惑星の位相曲線はホットスポットの恒星直下点からの東向きへのずれが存在することを示しており,そのずれの大きさは 9 ± 1.3° であった.このずれは,位相曲線の振幅に呼応して変動している.

今回検出されたこれらの変動は,この惑星の大気中の温度構造と雲の形成・後退によって発生する可能性がある.その結果として生じる熱的な摂動は,大気中のエアロゾルを輸送すると考えられるスーパーローテーションと結びつき,フィードバックループを形成する可能性がある.

将来的に,TESS ミッションではこの惑星の新しい二次食と位相曲線の両方を観測できることが期待される.TESS の赤い波長での観測感度はケプラーと比べると良いため,惑星大気の異なる特性を探ることが出来る可能性がある.

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