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論文関連の(ほぼ)個人用メモ。



arXiv:1905.07891
Tsukagoshi et al. (2019)
Discovery of an au-scale excess in millimeter emission of TW Hya
(うみへび座TW星のミリメートル放射中の au スケールの超過の発見)

概要

ALMA を用いた,解像度が ~3 au スケールの高感度観測で,TW Hya (うみへび座TW星) の周りの原始惑星系円盤の中に,233 GHz (1.3 mm 波長) のダスト連続放射中に超過を検出したことを報告する.今回の 233 GHz での画像の感度は,過去の cycle 3 観測と比べて 3 倍改善された.

今回得られた全体的な円盤の構造はほとんど軸対称であり,過去に報告された通り,25 au と 41 au の距離にギャップが存在することが確認された.

今回の観測での最も特徴的な新しい発見は,原始惑星系円盤の南西部分に,数 au スケールの超過放射の存在が検出されたことである.この超過放射は,円盤の中心から 52 au の位置にあり,12σ の確度で周囲の円盤よりも 1.5 倍明るい.

円盤の軸対称放射成分を取り除いた後に,ビジビリティフィッティングを行って放射を抽出した,
超過放射に示唆されるサイズは 4.4 au であり,超過放射のフラックス密度は 250 µJy である.超過放射のダスト質量は 0.03 地球質量に相当する.なおこれはダストの温度として 18 K を仮定した場合の推定である.

Band 7 の画像の中でも,ほとんど同じ位置に超過吸収を暫定的に同定することができた.そのため,この特徴が背景天体によるものである可能性は低い.
この超過放射は,小さく細長い渦に蓄積されたダストの塊か,あるいは形成中の海王星質量の惑星の周りに存在する重い周惑星円盤で説明できる

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